新潟

もう半月も前の話になってしまったが、距離的には東京より少し遠い程度なのに、これまで一度も行ったことがなかった新潟県。行かなかった理由はただ一つ、このバスに確実に会うタイミングを狙っていたから。

新潟交通名物、北村製作所製のバス。元々ジャスト100台も導入したので、沿線ならどこでも見かけることができたというが、みるみるうちに減っていき、残りが20台前後くらいになってからは徐々にマニアにも注目されるようになり、イベントや専門誌などでも持ち上げられるようになった。その後も数を減らし、気づけば99台が廃車となり、これがラスト1台。このたびマニア主催のさよならイベントが開かれることになり、無料で市内を巡回運行するということ。まさにこれが最初で最後の大チャンス、ということで乗ってきた。

パイプ椅子に木の床という、いかにも昔のバス。実際に乗ってみたところ、同年式の純正車両はおろか他社のバス以上に音と揺れが激しい。しかしそこが昔のバスな雰囲気をより引き立て、非常にいい感じ。この日の運行は、わざわざこれのために自主製作した車内放送まであり、相当気合いが入っていた。ところで、このバスは通称なまずというらしいが、どう見てもあまりなまずに見えない…。



比較的低床車が多いが、中でも合計で一気に40台も投入したLKG-代の多さが目立つ。写真のバスはふそうに見えるが…実は正体はUDのスペースランナーA。元々UDはシェアが少ないのに、これについてはふそうとの提携破談により僅か半年しか生産されなかった激レア車種。といっても、ふそうとの違いはハンドルのマーク以外には全く無い。



新潟交通は05年より系統番号を導入したが、それ以前に入った車両については、大半がこのように系統番号を書いた札をダッシュボードに置いて表示(写真は500系統)。方向幕に系統番号を入れた方が分かりやすいのだが、方向幕交換のコストでも落としているのか。



越後交通の一般路線車、これまたレアな日産ディーゼルRP。ホイールが金色に見えるが、実際は融雪剤か何かで黄ばんでいるだけ。いっそのこと金色に塗装すればいいのに。


上越地方の頸城バス。車種は富士7Eを架装したLTかエルガミオかに分かれるが、エルガミオの中にはレア物のツーステップ、しかも前後扉車が在籍。
この上越地方(直江津)と関西の直通交通機関というのは、これまで寝台列車トワイライトエクスプレス日本海きたぐにがあったが、この12月より南海バス越後交通の大阪・京都〜柏崎・長岡・三条の夜行高速バスが木田バスストップに新たに停まるようになり、選択肢が増えた。尚、日本海きたぐにについては、3月での廃止が本日発表されたため、臨時列車が出る繁忙期を除き、4月以降はこの夜行バスとトワイライトエクスプレスだけになる。



頸城バスの子会社・頸南バス、ここにもエルガミオツーステップがいる。仕様は頸城バスとほぼ同じで、側面行き先表示が方向幕ではなくサボというところまで同じ。