QMA8

そんなわけで5日の延期ののちいよいよ稼働が始まったQMA8。キャラリストラ反対派にとってこれほど待ちわびた日はないだろう。但し今回は東北の全県・茨城県全域と、物流ルートが限られている北海道全域での稼働はなく、当面は関東以西のみの稼働となる。
いつものように初回のファーストインプレッション。筐体外観は色以外は大した変化がなく、寧ろサイドの幕が減っているので少ししょぼくなった。パスは非接触式となり、最初にタッチすればそれで終わりなので、今後カード詰まりや置き忘れということもなく、またカードを傷つけることもないため限定パスや自作パス、更に各社発行の電子マネー機能があるICカードでも気軽に使えるようになった。終了の際もコンティニューで「いいえ」を選んだ時点で退席可能。ただ、リーダーが相変わらず大きすぎて邪魔。デモ画面はクライアントで出来たデモクイズが答えまで出るようになった上に、前作は存在しなかったセンターでのデモ画面が大幅に刷新・クライアントと共通化されて全画面声つきになり、現在配信中の検定や協力プレーのダンジョンまで表示されるようになった。一部で声が途中で切れるのが少々気になるが。
最初は例え引き継ぎでもキャラクターを新たに選ぶ。今回は格ゲー顔負けの20人以上という膨大なキャラの中から選ぶわけだが、選択時に前作までにはなかったキャラのプロフィールが表示される。キャラについての予備知識が全くないユーザーにも入りやすい配慮がなされている。キャラを選ぶと名前をつけるが、キャラ選択の時と違い確認画面がなく、OKボタンを押下した時点で決定してしまうので少し注意が必要。決定するとそのままいつものトップ選択画面に。このままトーナメントを選ぶといつもの小芝居が始まり、いきなりロマノフ先生殉職シーンが始まる。声優が死んでいる以上、下手に代役を起用してまた一悶着やられるのを避けるための苦肉の策。キャラが多すぎるためか、キャラ別のイベントはなし。
購買部は新規アイテムが他のキャラの固定装備しかなくほぼ7の使い回し。しかも制限時間が7よりも短くなっているので、マイルーム共々行動にはより一層の迅速さが求められる。ただ前作から引き継いだアイテムは例年よりも多く、トナカイの角やラブプラス関連まで引き継がれているのは意外だった。明日にはアイテムが追加されるということで、後日様子を見ることにしよう。
一通りプレーしてみたが、微妙な改良としては、ロケテ時点で淋しかった各結果発表(特に予選前半)がそれなりに飾り付けられてスカスカでなくなり、問題の正解率が正解不正解の判定時ではなく自分の解答後に即表示されるようになった。この点については問題回収派にとっては有り難いポイントだろう。だが精々その程度で、結局キャラが増えたこと以上の特筆すべき点が見つからない。筐体装飾のしょぼさ、相変わらず使い回しが目立つBGM・グラフィック・SE・検定テーマ、サークルと早い者勝ちクイズしか新機能がない、と例年以上に新作という感じがせず、ここまで新鮮さがない新作も早々ない。単なるマイナーチェンジという位置づけが最も相応しい。
個人的なプレーデータは、当然ながらCNは継続、キャラもかつて長らく使い続けてきたルキアに戻す。CN的にはメディアの方が合いそうだが、1年通して使ってきて大して魅力も愛着もなかったのであっさり切り捨て。やはり個々の台詞やモーションがこちらの方が遙かに好み、特に優勝時のモーションはかなりお気に入り。やはり自分にはこの子無くしてのQMAはあり得ない。
7と比較して消えた点が問題の統合形式のみということもあり、各地方の店では概ね行列が出来るほど好評だったが、逆にプラスの点も前述の通り少なく新作効果があまりに薄いことから、客離れもそれなりに早いことも予想される。懸念されていた従量課金制の導入もなくなったため、1ヶ月もすれば徐々に値下げされていくだろう。