和歌山のバス

どこがあるのかすらいまいち知られていない、和歌山県の沿岸(主に国道42号線沿線)で展開しているバス会社のまとめ。自治体バスや山間部にしかいないバスは省略。

和歌山バス(和歌山市海南市)。南海グループで、沿岸では唯一スルッとKANSAI対応で自社発行含め磁気カードが使える(県内でもカードが使えるのは和歌山バス那賀・南海りんかんバスの3社のみ)。写真のエアロミディMJは1台のみの希少車。

有田交通(海南市下津町)。貸切バスが有名で、日産ディーゼルの希少車種を多く所有していることでも知られるが、路線バスは一転してかなり地味で、平日のみ加茂郷駅から3路線を運行。公式サイトにも殆ど情報は載っていない。どう見てもバンにしか見えないが、これでもれっきとした2ナンバーのバス。

有田鉄道(和歌山市有田川町日高川町かつらぎ町高野町)。その名の通り以前は鉄道会社だったが、末期は殆ど運行しないまま廃止。ここも観光バスがメインで、路線バスは数が少ないものの長距離路線が多い。今でも和歌山市内から高速道路を経由する路線が存在する。名前も似ていて同じく観光バスがメインの有田交通とは関係ない。

中紀バス(有田市湯浅町・広川町・日高町御坊市)。ここも観光バスが有名で、路線バスはいかにもそのついでという感じで公式サイトにも何故か路線図しか載っていなかった。が、ほんのつい数日前に公式サイトがリニューアルしようやく時刻表や運賃が掲載されるようになった。

御坊南海バス(湯浅町日高町御坊市美浜町日高川町印南町)。南海グループで、一見分社されたかのような社名だが元から独立した会社。その名の通り御坊市が中心だが、1路線だけ遠く離れた湯浅町に飛び地的な路線がある。左が通常カラー、右が旧塗装をアレンジしたリバイバルカラー。

龍神バス(龍神自動車・みなべ町田辺市)。紀伊田辺を中心に、南部・本宮方面へも路線を展開。尤も、田辺市は広域合併で近畿一広い市となったため、紀伊田辺駅もそこから2時間かかる本宮大社田辺市内。

明光バス(みなべ町田辺市上富田町白浜町・すさみ町)。近鉄グループのため、白浜駅の案内所には和歌山と全く関係ない近鉄特急の宣伝がある。かなり営業エリアが広い割に時刻表などの情報がネット上に殆どないことでも知られる。

熊野交通(串本町那智勝浦町新宮市田辺市本宮町)。南海グループで、本州最南端の路線バス会社とも言える。新宮〜潮岬は長距離且つ大半が紀勢本線沿線にも関わらず、普通電車が非常に少ないこともあり今もなお1時間に1便という地方らしからぬ高頻度で運行(勝浦までは半分の30分)。


和歌山〜新宮間の沿岸沿いのバス路線は、海南市の下津〜箕島あたりと印南〜南部間が途切れているものの、それ以外はおおむね繋がっている模様。両方とも昔は存在していたらしく、所々国道上にバス停の跡が見受けられた。