淡路島→徳島

近い割に、橋の通行料がそのままバス運賃に転嫁するため中々行けなかった地方。淡路島なんてこれが初めての上陸。
まずは、舞子から橋を渡って岩屋へ。ここから淡路交通の一般路線で洲本まで向かう。別に大阪・神戸から直接洲本まで行ける高速バス路線もあるが、それでは面白くない。

淡路交通はバス車両の代替が日本一早い平均7年で有名。03年式のこれで既にだいぶ古い部類。
途中、やたら造形が悪い巨大な観音像が見えた。あれこそが淡路島に点在するパラダイスの一つ・世界平和大観音。不動産屋の金持ち道楽で作ったらしいが、既に閉鎖済みで門には「本日定休日」とある。便利な言葉だこと。


洲本にある高速バスセンターと近くにある淡路交通本社は、ほんとに海まで数百メートルしかなく、常に潮風が吹き付けるような場所にあった。これはバスが錆びやすくなるのもうなずける。ここから乗車するのは鳴門経由徳島行き。京阪神と淡路島・四国を結ぶ高速バスは腐るほどある反面、四国と淡路島を結ぶバス路線はこの1路線だけ。しかも大鳴門橋があるため船すらなく、公共交通という面に於いてもこれだけという、非常に存在意義の高い路線。しかし一日数往復しかないところを見ると、その需要もあまりないようだ。


鳴門で途中下車。こんな地方都市にも市営バスがあるが、便数は多くても1時間に1便以下という寂れっぷり。それでも、写真のいすゞLV+富士重工は四国島内ではここにしかいないレア車。他にもエアロスターK・Mも四国ではここ以外では採用例が少ない車両。少し撮ってからとっとと徳島市内に移動。


徳島駅は比較的撮りやすめな環境。反射日光で少し面が消えるのが惜しい。


徳島市営・徳島バス共に、最新車はレインボーIIノンステップ。四国のノンステップバスで圧倒的なシェアを誇るレインボーHR9mの後継だけに、四国内で増殖するのは必至。これでこれまで四国ではほとんど存在しなかったいすゞ製バスも増えることに。
徳島バスはレインボーとエアロミディばかりであまり面白味がないが、徳島市営は結構バラエティ豊富。

四国ではここと宇和島にしかいない大型ノンステップ、それも自動リフト付きの初期タイプ。こんなものが導入できるのも公営だから。市営バスのブルーリボンブルーリボンシティのノンステップ自体が中四国で唯一の存在。

徳島バスでは比較的多い方向幕車だが、市営バスで見た幕車は唯一これだけ。昔の一つ目レインボーと同じ一つ目のレインボーIIが両方いるのも珍しい。
こちらは徳島市の隣・小松島市営。昔はふそうの中型ばかりだったが、近年はエルガミオ中心。伝統の側面塗装広告は現代らしくラッピング。


この日は適当に乗るだけだったが、翌日は長距離の乗り継ぎが待っている…。