最近やったゲームレビュー『メタルギアアシッド2』

05年12月、PSPにて発売。前作からほぼ1年という早いスパンで出た続編。システムはほぼ同じだが、ストーリーは基本的にごく一部を除いて繋がっていない。プレイ時間は14時間半。


前作を一通りやった上でのプレイだが、前作での要改善点がほとんど改善されており、格段にやりやすくなった。カードの種類も倍増*1、前作は敵だけだった声は味方側にもつくようになった*2。前作に存在した、片道2時間はかかる長大なミッションもなくなり、幾分やりやすくもなった。
そして新品を買うと付いてくる「とびだシッド」という、双眼鏡のようなペーパークラフト。これをPSPに付けることによって立体映像を楽しめるというもの。ゲームプレイ以外にも、カードとして登場しているグラビアアイドルのムービー、これと同時期に追加版が発売されたMGS3のムービーも立体映像で見られる。これ自体は平衡法の原理を使った極めて単純なものだが、上手いアイデアだと思う。覗いてプレイする姿はどう見ても怪しいが…。


前作ほどでもないのでサクサク進むと思ったが、最後のメタルギア戦がやたら難しい。踏みつぶしの即死攻撃を頻繁に仕掛けてくるのですぐ全滅する。でもギリギリまで近づかないとまともに攻撃が当たらない。最終的に1人だけが攻撃するという方法で1時間半かけて破壊したものの、難易度EASYでもこれはきつい。14時間半のプレイ時間中4時間半がこれだけに食った。
ストーリー自体も前作に比べると幾分短い…が、前述のメタルギア戦の面倒臭さを考えるとこれで十分。
斬新な「とびだシッド」も、画面にかなり近づいて見るために目が疲れやすい。画面を2分割しているため解像度も通常の半分となっており、長時間やると視力が一気に落ちること請け合い。又、対応タイトルが後にも先にもこれ一つだけなのが結構もったいない。普通に2分割した写真やイラスト・動画などを取り込んで立体画映像を見る、なんて使い方も出来ないこともない。覗くときに鼻が当たるのは真ん中部分を切り取ればよいし、上手くPSPに合わせるときにはUSBケーブルを上部に挿せばいい。



このタイトルを最後に、メタルギアシリーズの外伝タイトルは途絶えた(バンドデシネを除く)。アシッドシリーズは、両方足しても同じくPSPで出たMPOとは目も当てられない販売本数だったから仕方ないことだが、例の「とびだシッド」同様何かに活かせないものか。

*1:但しそのうち殆どはカードのバージョンアップを利用した水増し

*2:ダメージを受けたときのみで、会話などは従来と同じ電子音で済ませている