鳥取・松江

約1年ほど前から構想はあったものの、色々他に行きたいところもあり先延ばしになっていた。
まず高速バスで三宮から湯村温泉へ行き、鳥取行きに乗り継ぐ。定刻でなら20分ほど乗り継ぎ時間に余裕があったがバスが遅延して僅か4分だけの滞在になった。

全但バスは但馬地方唯一の路線バス会社。車両のほとんどをいすゞで揃えている。


たかが1時間ほどしか乗らないのにSHDスーパークルーザーという高速バス並の車両を使った鳥取行き「ゆめぐりエクスプレス」に乗って鳥取へ。着いて先ず乗ったのはこれ。

富士重工製ボディを纏ういすゞボンネットバス・BXD30。元は四国交通で、かの有名な福山自動車時計博物館がレストア。土日休に2往復鳥取駅から隣りの岩美町の岩井温泉まで運行している。当然ながら非冷房のため暑いし、とにかくうるさい、そしてサスも固い。スイッチとかも現在の車と違うため操作方法が全く異なり、更にパワステもないので操るには相当なドラテクが必要。だが集客はよく、車掌の案内放送とかもあるのでこれはなかなかいい観光の目玉になりそうだ。といっても鳥取駅から乗る客のほとんどは途中の砂丘浦富海岸までだったが。
そしてお待ちかねの鳥取砂丘、とにかくでかい。例の「HUCK」とかいう落書きは消えていたが、よく考えたら砂だからすぐ消えたのか?

この正面の小高い丘(馬の背)に登ってみる。これが雪山を登っているかのような感覚で靴のままだとなかなかきつい。頂上から見た日本海はこんな感じ。かなりきつい風が吹き付けていた。

見ての通りこちら側はかなり傾斜角があるため下りたいのなら慎重に行かなくてはならない。砂浜の漂着物にはハングルが書いてあるものも混じっていた。因みにラクダはこの時は悪天候のためおらず、馬車だけが往復していた。

鳥取駅に戻るときはこのレトロバス「ループ麒麟獅子」に乗る。トップドアで車体後部は外に向いたシートが2列という変わったレイアウト。このクラスでは珍しいアルミホイールも装着。鳥取県内では2路線しかない磁気カード対応路線でもある*1


ここからはなるべくバスだけを使って松江へ向かう。詳細は後日に託す。

湯梨浜町にある石脇海岸。踏むと音が鳴る鳴き浜らしいが、波の音がうるさすぎて何も聞こえなかった。

バス車内から撮影した、倉吉駅に着く中鉄美作バス。岡山北部が営業エリアの同社は一日2往復だけ蒜山高原から倉吉にやって来る。しかしそれも10月までで、10月末に津山地域以外の全ての路線を廃止し撤退する予定。


そんなこんなで1泊を挟み松江に到着。鳥取から約130キロ。

市営バス。希少なエアロスターMの9メートル仕様。


一畑バスの新旧いすゞLR。特に前者は所有車両の90%以上を占める。ここは民間の路線を公営に移管するという通常とは逆の事例が起こっている。

一部西工製も存在。これは当時中型のワンステップが西工でしか用意できなかったため。

カタログモデルには存在しないレインボーHRのCNG改造仕様。関東のコミュニティバス中四国地方に少々あるだけ。

観光循環バス「ぐるっと松江レイクライン」。前述のループ麒麟獅子と違い前中扉。ノンステップ仕様も存在。

*1:当路線専用一日乗車券が磁気カード、もう一路線は島根県内共通カードが使える米子〜松江線