中国地方の磁気バスカード

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8年前のこの記事の続編。現状維持なのは備北バスのみで、他はいずれも8年でかなり縮小した。

中鉄バスカード

中鉄バス管内は'21年に、残りのIC未導入路線もHarecaが導入されたため、同年のうちに磁気カードは発売・利用ともに終了。現在は発売・利用とも中鉄北部バスの津山エリアのみとなっているが、'23年に津山市コミュニティバス「ごんごバス」でもIC解禁。こちらはICOCA+全国相互利用カードの導入で、Harecaは使えない。

島根県共通バスカード

松江市営バス一畑バスとも'21年、ICOCA+全国共通利用カードの導入により、バスカードは販売が'22年に、利用も'24年3月で終了。石見交通は一歩遅れていたが、'23年に全路線でICOCA+全国共通カードが導入されたため、同年に販売終了。導入が松江市営・一畑より遅れたため、利用は'25年3月まで可能だが、これで島根の磁気バスカードは完全に終了。
バスカードのプレミアム額の代替としては、松江市営・一畑はWESTERポイントとなったため、バス以外でも使えるようになった反面、付与率はプレミアム額と比べると10%→1%と大幅に減った。石見交通ICOCA限定で1乗車10%引きとなるため、プレミアム額相当の割引は維持。

山口県共通バスカード

いわくにバスが'19年に広島のPASPYへの移行に伴いバスカードを止めた程度でしばらく推移していたが、'21年以降、他の各社もIC導入の動きが広がり、一気にバスカード廃止の動きが高まった。
'21年にサンデン交通(nimoca)と中国JRバス(ICOCA山口県内のみ)・'22年に宇部市営バス(ICOCA)・'23年に防長交通(ICOCA)。防長以外は全路線同時導入であり、バスカードは同年中に発売・利用ともに終了。防長は2段階で、'23年に周南市に隣接するエリアと一部高速バスに先行導入ののち、'24年に残りの全路線導入&利用と発売の終了。
防長の終了以降は、残された船木鉄道ブルーライン交通の2社のみでの利用となるが、この2社は営業エリアが全く異なるため、事実上各社の専用カードとして位置づけられることになる。
いわくにバスPASPYが1乗車10%引き、中国JRと防長はWESTERポイントを割引として導入。ポイント還元は中国JRが月3000円以上で10%、防長が常時3%と、バスカードに比べるとだいぶハードルが上がったが、まだあるだけましな方で、サンデン宇部市営はポイント制度自体が存在しない*1

*1:サンデンnimoca導入当初は実施されていたが、1年ほどで打ち切られた