SV・その70


公式にて、早くもモモワロウの存在が公表された。先に登場したはずのカミツオロチすらまだ公表されていないにも関わらず。同時に、モモにまつわる昔話も公開。

どこか遠くの地でおじいさん・おばあさんと住んでいたモモ。毒入り餅=”くさりもち”で2人を支配し、欲を引き出しては希望に応えることで好感度を上げていた。2人の鬼面が欲しいという願いを叶えるため、お面を求めてはるばる旅をした。道中、桃太郎の如く犬・猿・雉=ともっこ達を”くさりもち”で手懐けて仲間にした。ようやくたどり着いたキタカミの地で、お面を持つオーガポンとそのパートナーの男を急襲。男を倒して3つのお面は手に入れたものの、オーガポンに返り討ちされた。ともっこは倒され、モモはどこかに転がっていった…という話。
恐らくその後、ともっこは恐れられていた鬼を倒した英雄と勘違いされ、丁重に埋葬された/モモは桃沢商店に流れ着き、置物として”その時”を待っていた…という流れか。タイプ相性上、オーガポンはモモ一行にはかなり弱いはずな上に数的不利でもあるのだが、そこは目をつぶれということらしい。

つまりモモ・ともっこ共々土着ではなく、キタカミとは全然関係ない地からやってきたということになる。キタカミが岩手だとすると、モモは元ネタの桃太郎になぞらえて、吉備=岡山の出身が有力視。岡山市北上市は1000kmほどはあるため、途中で仲間を加えるほどの大冒険に仕立てるにはちょうどいい。
モモはお面目的で来訪したのであり、もしこれが人の所有物ではなく、どこかのダンジョンのお宝にでもなっていたら普通に宝探しでもしただけかもしれない、と考えるとキビキビパニックの劇中ほどそこまで悪意があるわけではなかった。そんなにワルだったらとっくに悪タイプが付いてる。

彼らの出自についての謎はこれで解決したが、ということは楽土の荒地の例の看板に於ける”鬼=モモ”説はこれで否定されたことになり、新たな謎が出来てしまった。埋葬されていたはずのともっこがゾンビの如く復活したのも謎で、ともっこではなくゴースト要素がない主君のモモの方にゴーストタイプが付いているというオチ。看板にともっこと共に描かれた人物は、逸話を信じた村人による空想なのかもしれない。