ダイヤ改正を含んだ全体的なリニューアルで、方向幕は当然ながら、時刻表・バス停・各種案内・一日乗車券まで全てが一新、僅か一夜にして昨日とは全く別物と化してしまった京都市バス。ショッピングライナーや均一系統化した嵐山方面の路線などのメジャーどころはよそに任せるとして、ここでは個人的に印象的だったものを載せていく。
LED表示車。ラインカラーは当然非対応であることもあり改正前とあまり変わらない表示だが、ラインカラー対応系統での運用時に限り○○通りという表示を反転して載せるという苦肉の策が取られている。
いざ実車でラインカラー対応の方向幕を見てみると、フォントが細くなって従来以上に細かい表示が可能になった反面、文字が小さくなってかなり見にくくなった。昼でこれなので、夜はもっと分かりにくくなる。これで本当に大丈夫なのだろうか。
写真の203系統は循環系統で初めて民間委託化された。ブルーリボンシティは203系統ではこれまで朝など限られた時間でしか使われなかったが、運用が変わったのか普通に日中でも見られるようになった。
ラインカラー対応系統でも、対象の通りを通過するとカラーが無いバージョンの方向幕に変更。これにより従来よりも方向幕のコマ数が増えているため、その分コストも嵩んでいる。いくら黒字とはいえ、全国の99%の事業者が方向幕コストの削減のためLEDを導入するという時代の流れに完全に逆行している。
5・31・65の岩倉方面3系統は、担当が西賀茂から九条に変更され、運用される車両が大幅に変更された。これまでの日野中心の運用からいすゞ・ふそう中心の運用に変更、ノンステップバスも標準尺車での運用となり輸送力が増した。
5系統は従来通りツーステップの出現率が比較的高く、キュービックとの組み合わせも久しぶりに見られた。ただこの3つの系統、委託化されて以降数年おきに担当営業所がコロコロ変わってたらい回しにされている気がする。