BW・その2

ヒウンシティへ。ここから前作にも登場した場所が続くため、同時に使い回しも目立つようになってくる。埠頭へのアプローチやポケセン上の看板など微妙に変えてある部分もありつつ、前作とセリフすら全く同じ人物もいる。変えてある部分での良変更を挙げてみると、ビル上のパーティ会場の人々。ここの客人は様々な言語を話すのだが、全く解説がなく翻訳しないと何と言っているのか分からなかった。要望でもあったのか、今作は後から日本語訳も喋ってくれるようになった。高度なネタといえば他にも、「いやー映画って本当に良いものですねぇ」「テレビのブラ散歩が終わってしまった」というセリフもあったりするが、果たしてメインの客層である小学生たちがこれを理解できるのだろうか?
この街から地図上では一本道ではなくなるが、点検や修理など色々な名目で道が塞がれており、それぞれ対応するフラグが成立しないと通れない。例えばヒウンからだとシッポウ方面とライモン方面、ライモンからだとヒウンに加えホドモエ方面・ワンダーブリッジ方面と道が枝分かれしているが、それぞれジムをクリアした段階ではヒウン→ライモン・ライモン→ホドモエのルートしか解禁されない。もう少し自由度を上げても良かったと思うが、そうすると小学生が出来なくなるか。
ヒウンジムは虫、ということでリーダー共々ヒトモシの火炎放射の前に為す術無く燃えていった。次の4番道路は大幅に近代化されていたものの、逆に古代の城は風化し僅かなフロアが残るのみ。ここを残す意味は果たしてあったのか…と思っていると、変なエフェクトが出る「野生?のポケモン」が出現。試しに捕まえてみたら親の名前がまさかのN。どうもこれボーナスポケモンのような位置づけで、個体値がほぼMAXという強力なステータスを持つ。実戦で使わなくても、将来的に個体値遺伝などでは有効。
次のライモンシティも使い回しが激しい。ドーム内は一部を除き人のセリフから配置まで全く同じ、ミュージカルもおもいでリンクで回想が入ったこと以外は同じで、ミュージカルの題目や共演者まで同じ。唯一観覧車があった方面は大幅に地形が変わっているが、ほぼそれくらい。
そのライモンの中心にあるギアステーション、何故か入口が人で塞がれている。話しかけるといきなりサブウェイマスターのノボリ・クダリと異性主人公とのタッグマッチ。BW1ではこんなイベントはなかった。そもそもサブマス自体、BW1では各トレインで勝ち抜かないと現れず半ば隠しキャラ的な扱いであったが、対になるカラーリングや双子設定がウケて腐女子から絶大な人気を勝ち得ることに成功、今やBW1の人物では主人公をも凌駕するほど。ここでの戦闘自体はトレイン内とは比べものにならないほどの大幅な手抜きであるため、今回はサブウェイをやらない層へのアピールや、腐女子達からの人気に応えたゲーフリのサービス精神でこんなところでのイベントマッチが実現したものと思われる。やはりというか、このファンサービスに腐女子達のブログ・ツイートからは絶賛の声が次々と上がっている。かく言う自分は、サブマスとは何度かトレインで戦ったことはあるもののそれは昔の話に過ぎず、今となってはこの2人の存在をすっかり忘れており、最初に見た際はギアステーションを乗っ取ったプラズマ団上がりの悪役にしか見えなかった。腐女子からすればこういう人間は許せないだろう。
次のライモンジムは電気、ということでサナギラス地震無双。唯一地震が効かないエモンガも岩をぶつけて終わり。このエモンガ、BW1発売当初は初見で地面技が効かない電気タイプとは分からず、電気対策に地面タイプをぶつけていた多くのトレーナーが散っていった(第4世代迄で電気・飛行タイプを持つのは約500種類中伝説のサンダー1種類のみ)。弱点が岩と氷しかなく、その上この段階で氷タイプはまだ出ないので実質岩しかない。それを踏まえてなのか、今回は入口のおっさんがエモンガの出現を忠告してくれるようになった。それでも元々素早い上に、隙を見て影分身を連発してくるので危険。