ウルトラサンムーン・その7

マリエシティではいきなりハウが待ち構えているので、倒さないと進めない。ただサンムーンでは船から下りていきなり不意打ちだったので、戦闘前に戦うかどうかの選択肢があることもあり、事前準備をしてから臨めるようになった。
ハウ戦は前回から更にケンタロスが加入。「つのでつく」でも十分痛い。ピカチュウアローラライチュウに、イーブイはこちらがニャビーだったのでシャワーズに。タイプ的にかなり穴が少ない5体パーティとなり、サンムーンの同時期に比べて大幅に強化されている。が、こちらも丁度この戦いでジャラコがジャランガに進化。格闘タイプ+「スカイアッパー」を身につけ、ようやくケンタロスなどノーマルタイプに対策を打てるようになった。
しかし、今度は先にマリエ庭園をクリアしないと、リーリエが道を塞いでいるので町を探索出来ない。庭園内はおおむねサンムーンのままだが、ベルボーイ+女かんこうきゃくの新トレーナーユニット「かんこうカップル」がいる。向かい合っているので話しかけないと見つからない。
座っている博士に話しかけてミッションクリアだが、ここで注目したのは、立ち去る際に手を振るハウに主人公がアローラの手振りで返したこと。サンムーンの同じ場面では、主人公はいつも通り微動だにしなかった。そもそもポケモンの主人公は無言棒立ちが基本であり、特に重要人物に自分の意思を示す行動は殆ど無かった。なので非常に画期的。



マリエシティ内、ニョロゾとコイルが見ていた空き地には「ジムオブカントー」が新設。入場料はワンドリンクのサイコソーダ込みで大人男性5000円とかなり高いが、主人公は子供扱いなので1000円。内部は懐かしのクチバジムが再現され、トレーナーはここだけ旧作と同じく視線に引っかかるとこちらに来るスタイル(通称『ジムウォーク』)。おなじみジムBGMも和風アレンジながらGB音源も聞こえてくる。ゴミ箱には氷しか無く、又手持ちは誰も電気タイプがいない。リーダー役のカラテ王に勝つと初回のみサイコソーダ1ケースとポケマメ、そして原作同様バッジが貰えるが、なんか蛇足感がすごい。タイプも統一されてなくて中途半端。今のところはよう分からんスポット。
ここから10番道路までは、マリエシティ裏の清掃工場の社長親子、本来はここが初登場だった図書館内のナリヤ・オーキド、同じく図書館内の"わざマシン"の「そらをとぶ」などサンムーンからそのままなイベントもあれば、以前手に入れた「のこされたボール」が使われるイベントや、道路に描かれた図形を順に踏んでいくイベントなど新規もあり、おおむね旧作+αといった具合。10番道路では努力値を下げられる木の実が手に入り、サンムーンではここで大きく時間を費やしたが、今回は前作に比べて到達が早いのでポケリゾートの開発が間に合っておらず、そもそも使用対象がガオガエンだけなので、努力値調整は後回し。



ホクラニ岳。到着直後にポケモンリーグ構想を博士が話すのは旧来のまま。ただ周辺では、どうやってもたどり着けない崖下の足場に新たにゴルファーがいる。対岸に進むと視線に引っかかって戦闘になるが、どうやって戦っているのか、そしてどうやってこんな崖の中腹に出入りするかは謎。メテノ3体持ちなので結構経験値が稼げるが、戦闘後も話しかけられない特殊なトレーナー。
野生ではダンバルが出現。やっぱり「とっしん」一本なのでそのうち自滅するため、ゴーストタイプが欠かせない。捕獲にはプレミアボールをまとめて買った影響で、毎回大量に余ったモンスターボールを集中して使っているが、HP1桁+眠り状態でも全くといっていいほど捕まらない。30個以上投げてやっと捕まったくらいだったので、試しに捕獲率を計算したら、極限まで減らした状態でも僅か7%。予め設定されている捕捉率は、伝説クラスと同じたったの3。同じ場所に出現するメタモン(捕捉率35)が同条件でも4割を超えるので、捕まえにくさがあまりにも突出している。



次はマーマネの試練。電気といえども、サンムーンの頃は虫タイプが付加されたクワガノンの系列だったので、地面タイプは相性が特にいいわけでもなく、寧ろクワガノンは「ふゆう」特性のおかげで地面が効かない。火攻めにするため予め先発をガオガエンに設定。
先ず天文台に入る前にマーレインから「ハガネZ」進呈。サンムーンでは試練クリア後の進呈だったが、微妙に早くなった。同時に、天文台の奥に行くといきなり試練開始だったのが、まず食事中の発電用デンチムシを集めるイベントが追加されている。デンチムシがずらり揃った様は中々壮観。試練自体も開始するかどうかの選択肢が追加され、不意打ちされる危険性が無くなった。
試練の内容も、サンムーンでの効果音当てから、デンチムシを使ったパズルゲームに変更。初見の難易度は随分高くなったが、コツを掴んだらかなり簡単。呼ばれる敵もエレキッド→エレブーときたので、エレキブルが来るかと読んでガオガエンから素直にスナバァに変更。
しかし正解はトゲデマル。呼ぶ敵もエアームドデデンネという組み合わせ。デデンネの「あまえる」で攻撃力を極限まで下げられた上、トゲデマルの「ニードルガード」+エアームドの「いちゃもん」のコンボで地面攻撃が全く撃てず、運良く撃てても4倍威力なはずなのにダメージ僅少、ついでにエアームドには効かない。抜群のコンビネーションで完全に弄ばれている。スナバァは非常に動きが遅いので相手に出来ず、結局ガオガエンに戻すも、エアームドが事前に撒いた「ステルスロック」で手痛いダメージを受ける。最終的には相手の「ニードルガード」のタイミングを先読みし、「いちゃもん」に引っかからないよう炎技と違う技を交互に出して勝利を勝ち取った。同時にスナバァが進化してシロデスナに。シナリオ中にも関わらず単純に弱点を突くのではなく、バトル施設や対人戦と同様に戦略に工夫が必要になり、バトルの難易度はサンムーンに比べ大幅に高くなった。



マーマネ試練クリアと同時に、フェスサークルでは新モード・バトルエージェント解禁。レンタルポケモンを借りてバトルする、昔のバトルファクトリーのようなもの。レンタルは3体中から1体+フェスサークルに来ているプレーヤーorCOMから計2体の合計3体。勝ち上がるとグレードが上がってレンタルポケモンも強力になるが、一度もバトルに参加していないプレーヤーは選択出来ず、そもそもサンムーンやマーマネ試練クリア前はプレー不可能なので、選択可能なプレーヤーは50人中数人といったところ、しかも全員グレードは初期状態のグレード0。
適当に借りてやってみたが、1戦目からいきなりきつい。妙に「さいみんじゅつ」使いが多いので、ガブリアスの「すなおこし+すながくれ」頼みになったり、「ゆめくい」対策のため、眠らされたらライコウに交代して「ゆめくい」空打ちからの「ボルトチェンジ」の繰り返しなど。対戦相手が固定だったり、敵の技選択が全然学習しない点でまだ対策が取れるのが救い。何度も繰り返してようやくグレード1になったが、これは敬遠する人が多そう。
尚、今回3体中から借りたガブリアスも、「すなおこし」以外の技は「だいもんじ」「りゅうのいぶき」「なみのり」。特攻が低いのに特殊技ばかりという、ド素人が作ったようなヘンテコな技構成。頼みの綱・ドラゴン技ですら、威力60の「りゅうのいぶき」止まりでろくに削れず、全然戦力にならなかった。これがグレード0たる所以か。ちなみに、「りゅうのいぶき」は本来違う種類から遺伝させないと覚えないので、フカマルならまだしも、こんな中途な技を覚えたガブは相当マニアック。