以前は愛媛県の東予地方を巡ったが、今回は残りの半分、南予・中予地方。まずは宇和島から八幡浜へと向かう。
八幡浜近辺を除くこの地域一帯の路線バスを独占しているのが宇和島バス。数年前までは前中扉のエアロバスKが名物車両だったが、全ていなくなった。代わりに入ったのが…。
何の変哲もない標準仕様のエルガミオ。結構導入したのかかなり頻繁に見られ、寧ろツーステップバスの方が地方の割にあまり見かけなかった。
もう一つがエアロスター-S、それも標準尺。元々日野とふそうの中型車のシェアがかなり高い四国では異例ともいえる車種選択。西工の大型ノンステップは当然四国ではここだけ、UD製の大型バス自体でも珍しく、高知県交通が導入を止めたKL-代以降だと四国島内では相当なレア物。
低床化前の車両の一例、ジャーニーKの短尺仕様車。八幡浜の車両は、どのバスもフロントに数字が入った小さいヘッドマークを掲げているが、これはなんだろう?
八幡浜のもう一つのバスが伊予鉄南予バス。元々古いバスが多い伊予鉄本体よりも更に古い車両が多い。
方向幕部分が飛び出たK-代のレインボー。この型は後期型でそれでも既に25年以上も前の年式だが、車齢30年を誇る方向幕が飛び出ていない前期型もまだ残っているという。
八幡浜からはオンボロバスで運行している松山行き特急バスに乗る。松山〜伊予市〜大洲〜八幡浜〜三崎を延々一般道経由で運行しており、松山〜八幡浜は2時間、三崎は3時間もかかる。
ちなみにこの大洲営業所には営業車では最後の1台として有名な日野RLがいるが、この時もまるで匿うかのように車庫の奥に隠されていた。マニアが貸し切る時以外は本当にごく稀にしか使われないという。