都内〜京阪神のドリーム号がまたもダイヤ改正。今回のはどっちかというとちょっと改悪気味。
経路的には東京駅便が待望の新名神経由になって20分のスピードアップ。これにより例によって土山に停車する便が登場(東海道昼特急京都号)。昼夜便とも東京駅行きのみの一部便が池尻大橋に停車。東海道昼特急は京都便が土山に加えて新宿も経由し、大阪便はなんば発着便が新設。中央道昼特急大阪号は名神八日市に新規停車、これは新名神経由になって八日市にかすりもしなくなった東海道昼特急京都号の代わり。ドリーム神戸号は中央道経由便が東名経由に変更、大阪駅経由の便が1往復新設。ドリーム京都号には上野駅発着便が新設し、東京駅止まりがなくなった。
ダイヤ面では青春ドリームが大阪・京都発着、青春中央ドリームの大阪発着がそれぞれ1往復増便、代わりに神戸発着が減便。予定されていたのか急遽なのかは定かではないが、昨日全焼したメガドリームは減便し1往復のみに。前述通りドリーム神戸号は大阪号の増便も兼ねた大阪駅経由便が増便。
そして一番大きい変更点が運賃。昼夜とも往復乗車券、回数券、ドリーム&ひかりなどの他便と連携した特殊乗車券が全て廃止になり、片道乗車券のみになってしまった。
その片道運賃も、これまで閑散期に最大35%引きだった早売21(21日前までの発券)は、閑散期(学休期を除く月〜木)と繁忙期(金〜日・祝日とその前日・学休期)に分けられた早売5(5日前までの発券)になった。割引は最大の閑散期でも15%引きと大幅に割引額が減り、繁忙期は青春ドリームが500円引き、それ以外の3列シートのドリーム・昼特急が1000円引きと更に減った。繁忙期の早売に関しては青春や昼特急など設定がない路線もあり、最繁忙期と設定されたお盆・年末年始は割引すらなく、全路線が通常運賃でしか受け付けなくなった。比較すると…
ドリーム大阪号(早売21)…5600円 ドリーム大阪号(早売5閑散期)…6300円 ドリーム大阪号(早売り5繁忙期)…7610円 ドリーム大阪号(通常運賃)…8610円 東海道昼特急大阪号(早売21)…4500円 東海道昼特急大阪号(早売5閑散期)…5000円 東海道昼特急大阪号(繁忙期・通常運賃)…6000円 青春ドリーム大阪号(早売21)…4250円 青春ドリーム大阪号(早売5閑散期)…4500円 青春ドリーム大阪号(繁忙期・通常運賃)…5000円
これに加えて、ドリーム号で設定がある学割は閑散期だと適用しなくなった。学割は20%引きに対して早売5閑散期は15%引きなので、実質繁忙期に乗った方が安いという逆転現象が発生。
尚、プレミアムドリーム・プレミアム昼特急の2階席の割引は変更がない。元々早売21ながら割引額は上記と同じ額だったため、今回で他路線と足並みが揃ったことになる。
燃料費高騰の波が遂にJRハイウェイバスにまできた恰好になったこの改正。割引が一気に縮小した上に先のメガライナー全焼事故、これで客が一気に他社やツアーバスに流れることとなるのか。