日産ディーゼル、三菱ふそう バスの相互OEM供給に関し基本合意

バスが分からない方には全くもって意味不明で申し訳ない。そんなチンプンカンプンな方のために、下に無茶苦茶な解説を載せときました。でもこういうマニアックな記事が後々QMAの問題となって出てくるんですよ。…そうですよね?


しかし、かつてのトップメーカーのふそうが毎年シェア4位のUDと手を結ぶなんて…。これで国産バスメーカーは実質2社体制となり、大幅な合理化が進むことになる。
資料の図を解説すると、まず大型観光バスはふそうは従来どおりで、UDはOEMモデルとスペースウィング/アローの併売。大型ワン・ツーステップ車は、ふそうは従来どおりのエアロスターだがエンジンはUD製、UDはエアロスターOEMとスペースランナーの併売だが、両車自社製のエンジン。大型ノンステップに関しては、スペースランナーがそのままふそうにOEM供給される。中型車も同じくそのままふそうに供給されるが、エンジンはこれまでの日野製からふそう製に変わる。
これにより、国内初の量産型ノンステップモデルであるエアロスターノンステップとエアロミディのオリジナルモデルが今年度末までの消滅が決定。両車種は以降西工製に一本化されることに。
ふそうがこうなった背景には、リコールで大幅に販売台数を減らし、その煽りでセレガ/ガーラ&エルガ/ブルーリボンIIの大ヒットがある。実際、そのジェイバス製4車種はよく見かけるが、17年規制適合車のふそう製バスはとんと見ない。もはやシェア最下位でもいいからどこか他社と手を組まなければならないほどのジリ貧状態だったのだろう。逆にそのシェア最下位のUDにとっては、かつてのトップメーカーの看板車種が手に入るということ、自社製車両がその高シェアメーカーのブランドとなって販売されるということもあって、寧ろウハウハ。
だがOEMとはいえ、ふそう車までも西工ボディが標準車体になるとは。西工にとっても増産となるので嬉しい悲鳴だろうけど、個人的にはあのダサくて脆い車体が益々普及するのが納得いかん。いい加減モデルチェンジしてくれ。路線車の車体なんてもうこの23年殆ど変わってないんだし。でも西工の名鉄バス岐阜バス両備バスなどは正直見てみたい気がする…。