賢者の扉

1日遅れでようやく初プレーにこぎ着けた賢者の扉、ここで恒例のファーストインプレッション。
外観は、サブモニタの導入によりタイトルパネルが初めて旧作よりも小さくなった。そんな肝心のサブモニタ、プレーヤーの状態くらいしか映すものがなく、存在意義が殆ど分からない。オープニング映像放映時はアカデミーからのお知らせが固定表示されるわけだが、操作ができないので冒頭の文章がすぐに流れてしまいあまり使い物にならない。何故こんなものを付けたのかが大いに謎だが、個人的には旧タッチパネルを廃棄する手間と費用を削減した結果と推測。これでエコにもつながる。
そして存在感を醸し出す16:9・21.5インチの新型タッチパネル。検出方式の変更に伴いパネル素材も変わったので、タッチした感触が以前と若干違う。半グレア仕上げなのか、映り込みが少し減った気がする。このワイドパネルの利点なのだが…いまいち思いつかない。せいぜいCN8文字対応と挨拶コメント12文字対応、そしてウリの一つであるタイピングでのqwerty配列への対応くらいか。何しろ基本的なグラフィックは全て使い回しのため、どれも無理矢理引き延ばした影響で画質が悪い。キャラのアニメーションなんて拡大した影響で主線がかなり太くなり、粗さが目立つ。その上イラスト以外でも、シャープさが足りなかったり輝度が高すぎたりで、全体的な画質もお世辞にも綺麗とは言い難い。
見た目はこれくらいにして、とりあえず始めてみる。最初のキャラ選択画面からして既に8の頃と全く同じ、CN入力時の確認ウィンドウがなく即決定するところまで同じで一気に新鮮味が削がれる。尚、今作も当然ながらCN・キャラ共に継続させて頂いた。このために一々時間を食われるのが嫌であるからだが、そもそもこのCNにしてもう7年目になるため今更変える気すらない。ルキアについても同じ、もう慣れすぎた。他のキャラなんて考えられない。
ゲームスタート、早速都道府県名と店舗名が縦に潰れて見にくいところに目がいく。色々触ってみたが、どうも一々ワンテンポ間に挟むのが気に触る(ゲームモード選択時など)。他にも、タイピング等の「消す」「OK」ボタンが小さくてよく外す、ナビの先生を鎧にしたら結果発表時に左下のプレーヤーの表示と被って見づらくなる、と不満点続出。ちなみに初トーナメントは一応決勝まで進み、そこでは全問正解して優勝。8の頃は決勝全問正解なんて半年以上かかったのに、今回は1回目にしてあっさり達成。無論優勝絵は背景まで使い回しで新鮮味0、しかもサブモニタにも堂々とキャラの顔が出てきて非常に恥ずかしい。新機能の一つであるグループ分けクイズも出てきたので試したが、これが難しい。多答の上位互換と言われているのも納得で、これは最終的にどのジャンルも正解率が5割を軽く切りそう。しかも今は選択肢がおかしい嘘問が大量にばらまかれているので、遭遇するだけでも危険。一方のタイピングのqwerty配列、こちらはかなり使いやすい。凹凸がないのでまだ慣れが必要だが、特に英字配列は未だにかなり探していたので、これで一気に素早くなれる。
トーナメントはまだ組の仕組みや変動の仕組み等がよく分からず、周りの階級も低いのでしばらく置いておき、当面メインは自動車検定に絞る。本格的にやり込む検定はおよそ2年ぶりということになるが、今回からSランクは獲得個数が35個に減らされ、代わりに3000点以上で記録できるSSランクが登場、従来のSランクの40個獲得はこちらで可能になったため、実質的にノルマが厳しくなった。そんな一抹の不安を抱えながら始めたが、これが中々面白い。恐らく従来問からの寄せ集めだとは思うが、定番の車種でメーカーを当てる連想・線結びから超マイナーなメーカー・人物を当てる問題まで、かなり範囲が広くやり応えがある。ノルマが高くなっても案の定2回目からはSSランク安定で、ここでスタートダッシュをかけることにした。2年も待ち続けた甲斐があったものだが、トヨタの車種を問う多答で嘘問があるのは頂けない。


7から扉ならばかなり評価できたが、8からの新作でこのザマなので、やはり自分としてもあまり高い評価はつけられない。だがそんな低評価も、自動車検定の存在があるだけでかなりやりたくなってくる…これは完全に向こうの思うつぼになってるわ。