問題

今回から、ネタがないときは過去に回収した問題から1問を絞り解説していくことにした。例によって5以前の雑学と6以降の社会のみが対象。理系とかだと自分でも分からないので。

並べ替え問題だが、答えは極めて単純に「石油輸出国機構」。初見であっても特に誰も間違えることもないだろう、単なる易問。
ということでこの問題自体は大したことがないのだが、同じOPEC関連の問題が中々の難問。そもそもOPECとは、「Organization of the Petroleum Exporting Countries」の略。これにつけ込み、「OPECのうち石油を表す文字はどれか」という、何ともやらしい四択がある。普通の人は「石油=OIL」という先入観でOを選びがちだが、OはOrganization、「機構」に当たるのでハズレ。正解であるPのPetroleumが石油に当たる。
ではoil(以下オイル)とpetroleum(以下ペトロリアム)は何が違うのか。オイルが油全般を指すのに対し、ペトロリアムはpetro(ラテン語で石)+leum(ラテン語で油)で石油を直接指す。なのだが、ペトロリアムは若干専門用語的なニュアンスがあるため、今日では石油もオイルと表記するのが一般的になっている。日本の各種石油会社も、英語表記の社名は「oil」又は「sekiyu」としていることが多く、「petroleum」を入れているのは極東石油工業など一部に留まる。
尚この問題、QMA4時代にも取り上げた。当時の時点でも正解率が四択のくせに25%しかなかったが、今も大して変わらないだろう。他にもOPEC関連問題は、本部所在地の四択(ウィーン。その他APEC・OAPEC・GCCの各本部所在地に分岐)や加盟国の多答(Wikipedia参照)、IMFNATOASEAN・WHOのうち2〜3団体と加盟国の多さの順を問う順番当てがあり、いずれもそんなに簡単な問題ではない。簡単なところではOPECという語そのものを答える順番当て問題も勿論ある。