運転免許教習・その13

本日は高速道路を走行する高速教習。これだけは有料道路走行ということで授業料とは別料金が課されるが入学の際に既に支払い済み。実際に走行する高速道路は名神とかではなく、洛西から丹波方面に延びる京都縦貫自動車道。片道だけでも1時間かかるのでこれだけは3時間連続と技能・学科の全項目で最も時間が長い。今までの複数時間教習と同じく最大3人の同時受講だが、どう考えても2人目は長すぎて3人目は短すぎる。やはり1人目の自分は一番得したな。
車両は今までは一般の教習と同じ車両を使っていたのだが、先日の新車入れ替えで高速教習専用の車両を導入した。ベース車種はトヨタのウィッシュ、グレードは標準グレードとなるX。中々珍しいミニバンの教習車だが、8ナンバーではなく5ナンバーでの登録。当然教習車仕様などカタログには存在しないため特注の改造車となっており、助手席の補助ブレーキペダルはいかにも後付け感が強く、教官曰くかなり踏みにくいらしい。内装は基本的に標準仕様だが、ナビやオーディオがある部分にはウィンカー・ブレーキ連動ランプと足下ランプのスイッチがあるだけ。ミニバンでナビはおろかオーディオレスというのは中古に流れても売れなさそうだ。高速教習用ということで中央にはETCもしっかり装備(但し使用は集約料金所のみ)。
まず運転してみるが、インパネとフロントガラスまでの距離に違和感があるもののあとは普通の教習車よりもかなりよい。1300キロに130馬力と決して速くはないのだが、ちょっと踏むだけで意外と早く50キロくらいまでもってこれる。ハンドリングも軽すぎる普通車よりも軽々しくなく丁度いい感じ。後部席に座って今度は乗り心地を確かめてみるが、やはり元々が営業用とか商用ではなく乗用用途に作られただけに安定感がある。セダンやコンパクトカーにありがちな中央の排気管の膨らみもなく広く使うことができる。もっともインパネシフト(シーケンシャルシフト付き)のため、中央部分はインパネから2列目シートまでには小さなドリンクホルダーしかない。操縦性・居住性の両面からも普通車より上のため教習生から人気があるのもよく分かる。
実際の高速教習では、料金所を通過してから・合流地点に来てから一気に80まで飛ばすというもの。これがかなり奥まで踏み込むくらいが丁度いいらしい。個人的に加速音はごっつい感じのするV型よりもいかにも飛ばしてる感がするこれのような直列型の方が好き。料金所でのカード通しの際には幅寄せができていなくて距離がギリギリだったので焦った。こういうところでも路肩寄せの技能が問われる。
最初は面白がっていたが、他の教習生の運転で徐々に吐き気がしてきた。危ないところで自分の運転の番になりそのまま帰ってきたが、よく考えると教官にはこのような荒い運転にも酔わない体質が求められるということがよく分かった。ずっと乗っているから慣れているだけかもしれないが。