京成グループのうち東京・千葉のバスは来年度からの2段階に分けた大々的な再編が発表され、先ず京成バス以外で10社以上ある子会社が地域別の4社に統合され、1年後に京成バス本体も統合される。近年、大手私鉄資本のバス部門は分離子会社の再統合が徐々に進んでいたが、今回は10社以上の名前が一気に消えるため、その中でも最大級の統合となる。
都内は「京成バス東京」・千葉市以東は「京成バス千葉イースト」・旧来の習志野ナンバー区域のうち西側が「京成バス千葉ウエスト」、東側が「京成バス千葉セントラル」で、これらと京成電鉄の間に中間持ち株会社・京成電鉄バスHDが割って入る形になる。京成バスの名前だけだと、今後は上野から銚子までの非常に広いエリアで使われることになる。
京成バス本体に関してはこれら4社とも営業エリアに入っており、今回の統合で事実上4分割されることになる。統合の対象外なのは東京BRTと小湊鉄道のみで、オリエンタルランドも絡んでくる東京ベイシティバスですら例外ではない。
新京成バスも分割での統合となり、船橋の鎌ヶ谷営業所と松戸がウエスト、船橋の習志野営業所がセントラルとなる。親会社の新京成電鉄は'25年4月に京成電鉄への吸収が決まっており、新京成バスの処遇が注目されていたが、結局電鉄と同時にその歴史を終えることになった。
カラーリングなどの詳細はまだ公表されていないが、無駄を省くのが目的なはずなので、どう考えても現在の各社のカラー・車内設備がそのまま続投するとは思えず、京成バスのカラーに統一されるか、或いは全く異なるカラーや機器に変わる可能性もある。