撮影写真より


日光東照宮の正面入口。東照宮は戦前に存在した神社の格付け制度・近代社格制度に於いて別格官幣社に指定されていた。これは国の発展に寄与した人物を祀っている神社に対しての社格で、東照宮だと家康に当たる。一見ランクは高そうだが実はそこまで高いというわけではなく、単に社格だけだと隣にある二荒山神社の方が高い(国幣中社)。
社格は戦後GHQにより廃止。社格表記が残っているのがバレると色々まずいので、社名標の社格の部分をセメントや紋章で無理矢理埋めた神社が相次いだ。右側の東照宮と書かれている社名標にも、徳川の葵の御紋をよく見ると、バックに「別」「官」という字が見える。


尚、東照宮は神社にしては珍しく境内の大半が有料、しかも1300円とかなり高い。通常の神社だと入場は無料、庭園や宝物庫は有料というパターンが多く、隣にある二荒山神社もタダで入れるが、東照宮は無料で入れるのはこの出入り口程度。商魂たくましい京都のお寺でもここまで拝観料が高い寺はあまりない。無論東照宮の宝物庫も入場料とは別料金で更に1000円取られる(但し拝観料とのセットは割引で2100円)。これらとは別に美術館もあり、やはりここも別料金で800円、これにはセット券は無いので拝観料に更にプラスしなければならない。全て見ようと思うなら一人頭3000円は必要。