東予

先月の香川県を巡ったときの続き。元々は今回のルートを香川から通しで向かうつもりだったが、長丁場は体にきついので分割することにした。先ずは前回の中断地点だった阿波池田に再び向かう。
以前はせとうちバス阿波池田川之江線で直接海側まで行けたが、廃止なったので四国交通新宮線を使い唯一存続している新宮経由の乗り継ぎルートを辿る。新宮線は重複区間を含めほぼ全線が国道319号線で、土讃線に沿っている国道32号線との区間はどこにでもある普通の国道だが、32号線から分かれると急に車1台分の幅しかない酷道に変貌。所々で車線が現れるが、どれも距離が短いので殆ど使い物にならない。「県境」というそのままなバス停を過ぎると、峠でも橋でもないのにいきなり県境になり愛媛県四国中央市、旧新宮村に入る。それでも酷道具合は変わらず、寧ろ森や竹藪で昼でも道が暗い。また車線がある新道が出来ていても、例によって狭い旧道に入るので緊張感の連続。
写真は新宮の中心地。支所(旧村役場)と少々の集落があるだけで、店もろくに営業していない、まさに田舎中の田舎。ただ一つ高速道路のICがあることを除いては。


新宮からは遙か今治までせとうちバスを利用。東予地域の広大な範囲に路線網を広げているが、川之江新居浜新居浜今治の長距離路線を使えば、営業エリアのほぼ端から端まで移動できる。

主力車種のエアロミディ。側面広告はラッピングではなく塗装で、一昔前の地方のバスは大概どこでも施行していた懐かしの装備。



せとうちバスには一般用大型車はおらず、全て中型車と小型車。中型は以前ならエアロミディと少々のレインボーを導入していたが、エアロミディがUDに移管されたあとは一貫してレインボーIIを集中的に導入。最新車でも今や珍しくなったハイバックシートを車椅子スペース以外の全席に装備。



せとうちバスの子会社その1・せとうち周桑バス。周桑営業所・壬生川駅から旧丹原町方面への路線を運行。外装もせとうちバスと同じで回数券も共用できるが、車内アナウンスは異なる。在籍するほぼ全車が小型車となっている。



せとうちバスの子会社その2・瀬戸内海交通。観光バス仕様の車両を使った今治大三島の急行バスなら本土でも見かけられるが、一般路線は大島・伯方島大三島と全て離島のため遭遇するのは少々面倒。親会社にはいない大型車、それも四国では希少な西工+同じく四国では少ないいすゞの組み合わせが多く、加えてサブエンジンのエアコンにトップドア、側面窓は最拡大型と変わった装備が多い。大三島の一部車両は急行バスに利用されて本土に現れることもある。



瀬戸内しまなみリーディング、旧しまなみバス開発。瀬戸内地方に多い廃止船舶乗組員救済のための会社で、しまなみ海道のIC・SA運営も行う。乗合バスは高速専門で、今治〜福山・広島と松山〜尾道の3路線を運行。




ところ変わってこちらはポケモンセンターオーサカ。大阪駅前の大丸増床分に移転するため、梅田センタービルの旧店は本日を以て閉店。そのためなのか、いつもより格段に混雑していた。閉店直前にはピカチュウがサプライズで出現したらしい。


現存するポケセンの中では唯一10年以上と断トツに古く、まだ赤緑青しかなかった時代からここで営業していた。そのためこういうところの意匠には初代のポケモンの姿が目立つ。明日以降、この場所がこれほどまで人(特に親子連れ)で溢れかえることは今後もうないだろう。