改正

京都市バスの改正概要が発表されたので、毎日写真を上げるより、たまにはテキストで記事を作ってみる。
市バスは観光客のおかげで今はウハウハ。利用客は完全にうなぎ登りで、今年も車両数は10台新たに追加。長い間750台で固定だったが、そこから数年間で70台近くも積み増しした。このため今回も廃止・縮小は無く、増便や新規路線ばかり。


増便は3・6・特37・69・100・202(八条口経由便)・205(西大路)・快速205(京都駅行き)・北3・特西4・南2・二条城金閣寺エクスプレス。大半は通勤通学需要がある朝の増便となるが、特37や二条城金閣寺は1.5倍増しとなり、極めて混雑が激しい100は25%増便し、京都駅発は同じく満員が当たり前の206と等間隔のダイヤに調整。又、75は山越中町〜太秦天神川駅間の区間便が新登場し、この区間のみだが実質増便。
始発か終発の拡大が5・10・13・31・43・80・93・203。いずれも鉄道との連絡を強化するため。深夜バスも、週一だったMN204が日祝以外の毎日に拡大し、他も本来運行しない祝日のうち金曜に限り運行。


経路変更は、土日限定の86と、「臨」として運行している京都駅〜東山〜三条京阪の路線・通称楽洛東山ラインを、三条京阪〜四条京阪間を川端通り経由ではなく河原町三条・四条河原町経由に変更。土日の川端通南行きは四条京阪先頭に結構渋滞するので、何も無い上に渋滞するだけの川端通りを経由するくらいなら、まだ稼げる河原町経由にした方が得という判断か。資料では中国人で激しく混む207との分散を図るようだが、四条河原町での停留所が207と異なるため、上手く中国人を誘導出来るか。
尚、これにより川端通りの三条〜四条間の南行きを通る市バスは消滅。この部分のみが今回唯一の廃止・縮小区間。四条京阪の菊水前を左折する風景も見られなくなる。


新設は52と京大快速。52は現行の55と殆ど同じだが、千本通りのうち丸太町〜今出川間を七本松通り経由に振り替え。こちらは55のうち昼間の一部を52に変更するため増便ではない。新停留所として七本松出水・七本松仁和寺街道を設置。七本松通りのバスは先代52が烏丸線開業まで通っており、実に37年ぶりにバス路線が復活。このために系統番号としての52も東西線開業時以来20年ぶりに復活させたのだろうか。
京大快速は京都駅発着。烏丸〜御池〜河原町〜丸太町〜東大路とかなり変わった経路を取る。京都バスとの共同運行というのも大きなポイントで、神戸では2社共同運行の路線バスは多いが京都市街地では初。北行き限定で京大病院前バス停も新設。京大病院(熊野神社)・京大正門前は京都駅からだと206しかなく、常時満員なのでかなり行きにくかった。観光地や渋滞ポイントを省くことで観光客から隔離するのが狙い。