DQ11・その4

ホムラの里。名前からして和風の村というジパング的ポジションで、BGMもしっかりジパング。裏に火山があり、そこに竜がいたとかいう話も共通点。蒸し風呂なるものがあるので入ってみたら、いわゆるサウナ。奥にはぱふぱふ屋があり、更にそこから女風呂に抜けることも可能。どちらも実行するとオリジナルの称号が出てくる。
次は酒場で情報収集を目論んでいた子供・ベロニカと共に妹捜しの目的で西の洞窟へ向かう。早い話がこのベロニカはのちに正式に仲間になるが、現段階は最初のカミュと同様に単なるNPCとして戦闘に参加。見た目通りの魔法使いだが、まだ呪文は全く使えず、当然力も殆ど無く打撃攻撃は常に5ダメージ以下。こちらのMPが減ってくると時々「まほうの小ビン」で回復してくれるくらいしか目立った点が無い。でもやはりNPCだけにHPは無限なので壁役としては優秀で、どんどんダメージを受けてくれる。
尚、この時点では火山(入口のみ)と南西の関所周辺にも行けるが、どちらも敵が格段に強くなるので危険。特に火山はほぼごうけつぐましか出ず、力も素早さも高いのでやられやすい。



洞窟はやたらと見えない落とし穴が多い。所々に大樹の根っこがあり、調べることで正しい通り方のVTRを見ることが出来るが、全くBGMが合っていない*1。地下ではスカルライダーの骨の部分に乗って壁歩きが出来るが、単に穴から落ちた際のショートカットになるだけで使わずともクリア出来る。
奥の回復の泉前で妹・セーニャが倒れている。身長は高いが妹且つ緑色、身長は低いが姉且つ赤色…マリオとルイージのオマージュか。その次のボス戦のみNPC扱いで戦闘に参加してくれる。ボスはデンダ一味で、親分と子分3体。子分は全て1グループずつなので計4グループの大所帯。親分と子分はそれぞれデンデン竜とシャドーの色違いだが、まるでカンダタカンダタ子分。ラリホーやヒャドがしつこく飛んでくるが、MPは多くないのかしばらくするとMP切れになる。尚、ラリホーの範囲は10からの仕様変更で、対象が1グループ/味方全体から単体に縮小している。
奥で情報屋ルパスを救出。里の酒場で次の目的地となるサマディー王国への情報を引き出したところで、ベロニカ・セーニャ姉妹が正式に仲間になり、一気に4人パーティとなる。里から出るところでベロニカからルーラを教わり、キメラの翼が何故か最後のセーブ地点までの移動という効果に退化したのでこれで移動が楽になる…と思いきや、デルカダール方面へは危険だからか一切移動出来ない。



ベロニカは魔力を取り戻したためちゃんと呪文が使えるようになっており、メラは今更どうでもいいがギラ・ヒャドは今後しばらくのメインウェポン。更にいきなりからマジックバリアも使える。武器はムチが装備出来るので複数攻撃が可能ではあるものの、力は殆ど無くNPC時代から引き続き5以下のダメージしか与えられないので、必然的に呪文に頼ることになる。カミュ同様に盾も殆ど装備出来ず、魔法使い特有の打たれ弱さ。
セーニャは僧侶的ポジション。なのでベロニカに比べると装備品の幅は若干広がり、盾も装備可能。武器は定番の槍が装備出来るが、両手武器に指定されているため例によって盾との両立が出来ない。片手武器はステッキとなり、攻撃するとMPが回復出来るものの、威力は全く無く姉とほぼ同じダメージ幅。僧侶だけに回復出来るホイミキアリーを最初から覚えているが、ベロニカ共々かなり足が遅く、姉妹揃って行動がターンの最後になることがしばしば。とっさの回復役には全然適していないのが現状。魔法使い・僧侶とも従来はそこまで素早さは低くなく、特に魔法使いはどちらかというと素早い方なのだが…。レベル14でバギを覚えると攻撃役にもなれるが、それまではほぼ足手纏い。
とりあえず、2人とも道中で拾っておいた網タイツを履かせる。守備力8と装飾品の中では地味に高い方なので助かる。



乗馬レース=競馬が盛んなサマディー王国はシリーズ恒例の砂漠の城、そして同じくシリーズ恒例のダメ王子の手伝いをしなければならない。王子自身の記念レースで自身も出走するのに、実は乗馬経験ゼロなので背丈が同じ主人公を替え玉出走させる作戦で、断ると見ず知らずの旅人相手に土下座してまで頼み込む。今回の王子も中々のクソっぷりだが、憎しみしかなかった従来の王子に比べると妙に親しみやすさがある。城下町にはファンサービスなのか、3のアッサラームと全く同じ台詞・展開のぱふぱふ屋がある(呪いのメロディーのみ無い)。王子替え玉イベントの途中には、サーカステントでオネエな旅芸人にして次の仲間・シルビアのショーも見られる。
そんな王子を記念した「ファーリス杯」にはけが人の代走としてシルビアも出走。かなり早いので、ボタンブーストとすばやさの種効果を途切れずに走らないと1位は難しい一方で、モブとなる4位は2周で周回遅れになるほどの遅さ。勝っても負けても話は進む。
乗馬レースはミニゲームにもなっており、ブロンズカップだとかなり楽に勝てる。ファーリス杯後に解禁されるシルバーカップの1回目に勝つと、王子に変装した時と同じ恰好になれる「聖騎士のよろい」が手に入る。主人公専用だが結構高い守備力なので使える。いずれも参加賞として鉱石が貰える代わりに参加費が必要。
乗馬レースのBGMには、中央競馬で実際に使われているファンファーレのフレーズが取り入れられているというギミックも。どちらもすぎやまこういち作だからこそなしえるのだが、2周目に入ると戦闘のBGMに変わってしまうのでじっくり聴けない。

*1:リメイク版3の性格診断で流れる『まどろみの中で』。他の根っこから見られる回想と共通