DQ7・その4

からくり兵団拠点で3連戦。が、一発目のからくり兵3機はノーダメージ、マシンマスターも大したことなく、トリのデスマシーンルカニが効いたのであとはこっちのもの。PS版ではこいつは有名なフリーズポイントだったが、そんなことが起こるはずもなくあっさりクリア。これで現代に復活したものの、例によって現代フォロッド城では後味の悪いイベントが待っているだけだった。からくり研究所での全滅時のBGMが暗さを引き立て、更に今作はオーケストラ音源のために悲壮感がますます際立つ。
次はグリンフレーク。ここといえば狙ったかのような「イワンのバカ!」という台詞でおなじみのもつれにもつれた人間関係だが、そんなものよりも個人的に印象に残っているのは旅のシスター。石化した着替え中のシスターを調べると「見えそうで見えない…」というメッセージが出たり、石化解除後雨に濡れたシスターに服が透けているかと聞かれてはいと答えると「こっち見ないでよ、このエッチマン!」と返すのだが、どちらも見事に削除されていた。昨今の公序良俗に配慮してのことなのかもしれないが、この点は実に残念。このインパクトが強すぎて、グリンフレークでの一連のイベントが終わったあとの展開をよく覚えていなかった。実際もグリンフレークと何の関係もない沼地の洞窟をクリアし、次に進む現代メモリアリーフ周辺も大したイベントがないのでそりゃ忘れる。
この次のユバールではキャンプに着くなり早速キーファが抜ける。ここもいまいち覚えていないのでこんなに突入早々からいなくなるのかと思ったが、事実上ここから3人パーティということになった。キーファの穴を埋めるべく、残った3人全員に複数攻撃が出来る武器を装備させ、攻撃の効率を上げた。おかげでフィールドや洞窟でも殆ど苦戦することなく最深部まで到達。湖の水を引かせ、現れた祭壇の上で神を復活させる儀式…といえばお待ちかね、あの伝説のムービーの場面。あれも初めて見た時はDQもFFのようなムービーが出るようになったのかとソフトの進化を実感したものだったが、今見ると酷すぎる内容。しかし今回は元から3Dということもありムービーではなく通常画面をアップにしただけの無難なものになり、しかもBGM「復活の祈り」がオーケストラ音源ということもあってかなりリアルに仕上がっており、あの恐怖とは比べものにならない出来。反面、テント内にあったここオリジナルの「つづら」は普通の宝箱に置き換えられ、キャンプでのBGM「トゥーラの舞」はオリジナルのPS版とはアレンジが大幅に異なる。
一連のイベントを終え、いよいよキーファと永遠の別れ。ユバール内の時点で既にパーティからかなり離れていたが、最後の最後、旅の扉まで見送るという場面だけ一瞬仲間に復帰。泣く泣く身ぐるみ全てを引っぱがし、バグ技「まんまるボタン」だけ渡してとっとと撤退したものの、ボタンはきっちり袋にしまわれていた。しかしまあ、自分からこのシリーズ最大級の冒険に誘っておいて、その思いっきり途中の段階でぽっと出の女に根負けし、親友・仲間・家族・国、そして何より戦力を期待していたプレーヤーまでをも見捨てて投げ出すとは、よくよく考えれば人間の屑としか言いようがない。現代に例えれば、一緒に事業を始めてそれが軌道に乗ってきたのに、女のためだけに途中で辞めていくというようなもので、実際にこんな人間がいたら後々相当恨まれるであろう。そりゃ種泥棒というレッテルを貼られるのも当然である。
そんな女誑しは消え去ったので放っておき、次はいよいよ地獄のダーマラウンド。旅の宿にあるカジノについてはカジノ嫌いのために元々無視していたが、今回は装備を調えるためラッキーパネルに挑む。というのも、今回は星座の記号が書かれた延命パネルが全てアイテムパネルに変わった影響で、1回のアイテム数が3倍に大幅アップしアイテムゲットのチャンスが一気に広がった。おかげで一発目からウォーハンマーをゲットし主人公の攻撃力が1.5倍に。あの苦労を知っているために、十二分に準備してダーマを目指す。