撮影写真より


ちょっと昔、5年前の川崎駅西口にて。横浜市営最後の市外路線としてそれなりに有名な7系統に充当されているリフトバス。横浜市営のリフトバスはわざわざ方向幕に「リフトバス」と入れた専用品を使っていたという贅沢ぶりで、コスト削減のためLEDが普及している今では考えられない話。背景のラゾーナ川崎はまだ建設中、その手前の通路には、のちにDQ9の宝の地図で一躍有名になるコインロッカーがあるものの、当時はまだただのコインロッカー。バスのフロントに引っかけられている幕は中田宏が2期目の当選を果たした横浜市長選のPR。ろくな対立候補がいなかったので市民の関心は低く、投票率は僅か35%に終わった。
このバスは撮影翌年に廃車。横浜市営の中古は現在全国の地方事業者で人気の銘柄だが、この車は例によって機械式ATであったため中古には流れなかった。MT車の導入が復活したのはこの車の導入直後であった。