撮影写真より


かつて存在した、名鉄西部観光バスの一般路線車。元々は名鉄バス直営だったのが、不採算で子会社に車両ごと譲渡されたもの。同時に他の地区でも子会社への路線譲渡が行われた。しかし、いずれの子会社も今年7月に名鉄観光バスとして集約され、路線バスは旧日急バスの高速路線しか運行しなくなった。このため譲渡した一部路線が再び名鉄バスに戻された。この名鉄西部が運行していた、写真の一宮〜九日市場や国府宮駅発着路線もそのうちに含まれる。一旦子会社に丸投げされた路線がまた親会社に戻されるというのはかなり珍しい例で、それこそこの様に会社解散でもしない限りあり得ない。
車両は内外装とも名鉄バス時代とほぼそのまま。フロントのMSマークと側面の社名表記が違うだけでナンバーもそのまま。ただ、大きな違いとしてバスカードが使えなくなったところと、ほぼそのままとはいえ名目上は他社路線のため、名鉄バス公式サイトでの時刻や運賃の確認ができなくなった。しかしこれらは譲渡時に再び使えるようになり、機能改善に繋がった。