和歌山バス那賀橋本線210系統(南海和歌山市駅〜橋本駅前)


橋本駅の専用乗り場で発車待ちの和歌山市駅行き。この路線の案内看板もあった。
本路線は29年3月末を以て那賀営業所〜橋本駅間を廃止の上、路線名を那賀線に変更、その後2年3月末日を以て那賀線も全区間廃止。以下は廃止前の内容。


スルッとKANSAIカード、並びに2day・3dayチケットが使用出来るバス路線としては、同じく免許維持路線化した京都バス比良線10系統と共に50km弱と最長クラスの運行距離を誇っていた和歌山バス那賀・橋本線もとうとう免許維持路線となってしまった。
この路線はひたすら国道24号線を経由し和歌山市駅橋本駅を1時間半〜2時間弱かけて結ぶ。堺市以南で南海本線と南海高野線を直接結ぶバス路線としても唯一の存在。和歌山市駅からは途中の八軒家・岩出・那賀営業所止まりの区間便も存在したが、これも橋本行きと共に段々減っていき、最も便数が多いはずの和歌山市駅〜八軒家間ですら現在は2時間ほど空く時間帯がある。
経路のうち殆どの区間が幹線国道である国道24号線、やはり殆どの区間鉄道路線のJR和歌山線と並走していることから分かる通り、かつては栄花を極めていたが今は見る影も無い典型的な都市間路線。この区間でのライバルは車で、24号線沿いにはロードサイド店舗が多く建ち並び、沿線には京奈和自動車道として無料のバイパスの建設も進んでいる。そのせいなのか和歌山線は電化以降殆ど状況が変わっておらず、バスもかつて運行されていた急行便は既に無いものの長らく1時間に1便程度は確保され続けていた。
だがここにきて親会社である和歌山バスが燃料費高騰などもあり値上げや路線縮小が目立ち、自社でも新規バス停を大量設置し開業した紀伊打田線が失敗し1年足らずで大幅減便。結果手つかずだった橋本線にもメスが入れられ、特にこの1〜2年程度で一気に便数が減らされた。6月の改正で3往復まで減り、いよいよ数年後辺りの廃止も現実味を帯びてきたという矢先に、それから僅か数ヶ月後に免許維持路線化+土日取りやめを実施。このペースだと予想以上に早く廃止される可能性が出てきた。

時刻・停留所
平日1往復運行、免許維持区間である那賀営業所〜橋本駅間は区間便の12系統も平日1往復あり、合わせると平日2往復の運行になる。運用は往路が12・210のうち片方の系統、復路はもう片方の系統となっている。
南海和歌山市駅 本町二丁目 八軒家 岩出 粉河駅前 那賀営業所前 笠田 妙寺 高野口 橋本駅
                    (12)8:15   8:23   8:31   8:40   8:53
(210)16:30   16:37   16:54   17:10   17:26   17:40   17:48   17:56   18:05   18:18
橋本駅 高野口 妙寺 笠田 那賀営業所前 粉河駅前 岩出 八軒家 本町二丁目 南海和歌山市駅
(210)9:20   9:33   9:40   9:48   9:56   10:10   10:26   10:42   10:56   11:01
(12)18:40   18:51   18:58   19:05   19:12