ポケダン・その0

ポケダンマグナゲートの体験版配信が始まっていた。どうせ最初だけで終わりだからスルーしようと思ったが、セーブデータが製品版に引き継がれるということなので、それならばと少し手をつけてみた。その代わりなのか、10回の起動制限があるのがせこい。もし10回やり終わって消そうにも、ゲームデータを消すとセーブデータも消えるのが厄介。まあ製品版が発売されればいずれ用済みになるが。
最初にいきなり自分のポケモン選択、少し経ってからパートナーのポケモン選択。前作までは変な心理テストを何問もやらされた挙げ句自分で選択できなかったので、この変更は実に聡明な判断。しかしその代償として、当初の懸念通り候補がイッシュ御三家ピカチュウキバゴの5種のみ。前作・空の探検隊だと20種類以上もいたため、実に4分の1の大激減。理由は公開されていないが、やはりポケモン数肥大化による容量削減のためか(特に第五世代は156種と途中追加としては過去最大級の多さ)。
体験版だとチュートリアルダンジョン+1つめのダンジョンがプレーできるため、一気にクリアしてみた。システムはほぼ変更なしだが、ビジュアル面はポケモンも地形も完全3Dポリゴン化しているため、まさに正常進化。おなじみの会話中の顔グラも健在、こちらも解像度が上がり従来よりもきれいになった。BGMもほぼ生音になり文句のつけようがない出来。冒険心旺盛で他人をあまり疑おうとしないパートナー、その姿を見て様々な思いにふける主人公の姿勢も相変わらず。
逆に問題点といえばマップ、なんだかぼやけているような感じでかなり見にくくなった。部屋の出入り口が白く記されるようになり、袋小路になっていても入口に立った時点で見分けられるようになったのは大きいが、片や見にくさの一因でもある。それならば全体をこれまで通り普通のドットで表示した方が幾分分かりやすくなると感じた。ダンジョンが3D化した影響で、マス目表示がなければ1歩の感覚が全く掴めないのも拍車をかけている。そしてもう一つ、不思議のダンジョンシリーズの定番である空腹度の設定が無い。これまでだと最初のダンジョンの時点で既にリンゴが用意されていたはずだが…これが無くなったことで簡単にHPを全快にすることができ、元々シリーズの中でも低かった難易度が更に低下している。小学生辺りにはかなり手が届きやすくなったが、反面昔からのプレーヤーには相当物足りない仕様となってしまった。
チュンソフトにとってはスパイクとの合併後初の完全新作となった不思議のダンジョンシリーズだが、クオリティはチュンソフト時代と変わらず。主人公候補激減により当初は買うかどうかは保留にしておいたが、この部分だけを抜きにすると中々良い出来なので普通にやりたくなってきた。主人公とパートナーについてははもうどうしようもないので、今回は目をつぶることにした。ということで発売日以降はしばらくポケダンプレー日記となる予定。