エアロスターノンステップ

http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/090416/090416.html


何の前触れもなく突如名古屋市営や尼崎市営・相鉄・神姫バスに導入され、その無理矢理感が漂う車体からこの時限りの特注車、といった噂も立つほど謎に包まれていたエアロスター純正ノンステップがまさかの正式発売。ニュースリリースの通り4社局に入った車両は先行分の試作車らしい。
先行導入分と正式販売分の差異はホイールのナット数と型式くらいで、無理矢理な外観は市販車でもそのまま。全高がベース車であるワンステップと同じため、かつての従来モデルより200ミリも高くなった。全高を下げずにベース車と全く同じにしたというノンステップバスは、恐らくふそうが20年以上前に試作したノンステップ以来。
ふそうの大型ノンステップは、純正のエアロスター日産ディーゼル製のエアロスターSの併売という、メーカーの枠を越えた車両統合が進む現在では珍しいスタンスをとることになった。エアロスターSとは搭載エンジンこそ同じもののそれ以外は全く異なり、販売目標台数もエアロスターの方がSより1.5倍近く多いことからも、純正の方が売れるという自信があるっぽい。
これでエコハイブリッドを大量投入してまでも頑なに西工ボディのSを入れなかった名鉄バスが動くのはほぼ間違いなく、逆に今や半分以上の車両が西工な京都市バスあたりは、新車入札でふそうが落札しても純正を選ばずにSを選びそう。