京阪電車

本日は京阪電鉄創立記念日、この日に京阪はどでかいネタをぶち込んできた。こいつは非鉄ヲタの自分でもびっくりだ。


まず中之島新線、ちょうど半年後の10月19日に開業が決まった。3セクが線路保有するため運賃が高く、線内の初乗りは210円もする。そのため至近距離にあるなにわ橋駅と北浜駅、大江橋駅淀屋橋駅は運賃が同一化されたが、逆に渡辺橋駅中之島駅はそれほど離れてもいないのにいきなり60円も上がる、という事態が起こってしまった。
ていうか、これって普通に中之島に勤めてるリーマン以外使わんだろ、常識的に考えて…。路線自体も本線からあまり離れておらず、寧ろ中途半端。何のために造ったかの意図がまるでつかめない。全区間地下が故にたかだか3キロで総工費が1500億円もかかり、その反動が運賃に響き高い料金設定になってしまった。なので一日の見込み利用者数も当初に比べてほぼ半分に減り、どう見てもすぐ赤字。
尚、開業と同時に以前の報道通り京都側の地下駅である丸太町・四条・五条の駅名が同時に変わる。


次に、その中之島線に乗り入れる新種別・快速急行と、使われる新車種・3000系の登場。快速急行は本線から中之島線乗り入れ用の種別で、停車駅は特急に香里園・寝屋川市守口市が加わったもの。中之島線用なので必然的に本線の北浜〜淀屋橋間には乗り入れない。種別幕は紫色を採用。
3000系はその快速急行用の新造車。例によって川重製で、カラーは京阪らしくない青と白のツートンにシルバーのライン。何よりもフロントの月をイメージしたという黒地に円弧状の標識灯が異質。車内は1+2配列のクロスシートになり、ドア上には最近流行りの液晶画面(LCD)付き。
ちなみに今現在、3000系の名乗っているのがたった1編成だけが10年以上取り残されている旧型の特急電車。これは廃車にせず現行の特急・8000系に併合されるらしい。まだ使うのか…。


中之島線開業に加え、2年後に迫った100周年&持株会社化への敷石として、シンボルマークとロゴも変更。スローガンも「街をつなぐ、心をむすぶ」から「こころまち つくろう」と、似てるようで違うものに変わった。これらは本日からもう使われるため、公式ページも既に新シンボルマークに変えられた。3000系にも当然この新マークが入る。10000系で使われたロゴは結局あれ限りだったか…。


そして個人的になのが、全列車の一斉塗装変更。普通列車も含む変更は50年ぶりというからいきなり思い切ったカードを切ってきた。しかも変更一発目編成がもう来月には出場するというからおどろきだ。全て9000系のようにツートンカラーの間にラインが入り、フロントには半円形の黒地が入る。
特急列車は今の橙×赤から赤×黄になり、実質反転したようなもの。普通列車は緑のツートンから緑×白になり、他の系列とは違う色遣いである9000系・10000系も同じ色に統合。ロゴといい、結局10000系の外観の独自性は数年限りか…。ただ、京津線石坂線の車両塗装はそのままなので、普通列車のオリジナルカラーが全てなくなるということはない。


にしても中之島線と100周年で京阪は一気に脱皮を図った形になった今回の大変更。どうせ中之島線なんて乗り放題券を持ってる時だけしか乗らなさそうだけど、でもあの特急の色や緑色がなくなるのはなあ…。