撮影写真より


京都バスに1台だけ在籍するエルガLT50号車…の車内。存在自体が激レアなのでかなり有名な車両だが、その車内はツーステップでありながら前中扉なので、実は車内レイアウト自体はワンステップと変わらない。関西で前中扉のツーステップ車は特定の事業者以外ではかなり珍しいので、中扉の後ろにステップが無いことに違和感を感じるくらいか。

撮影写真より

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庄内交通バスの車内。運賃表は運転席後の三角表を見て自分で確認するスタイル。なので停留所表示器は都市部のように運賃表示が無い。客に聞かれた時用に、運転手用の運賃表が横に掛けてあり、進行具合によって運転手自身でめくっていく。全国的にも珍しいくらい超アナログ。
庄内交通は1年後に、同じ山形の山交バスと共にICカード導入が決まっている。IC導入となるとさすがにこのアナログ運賃表は消えていくと思われる。というか、省内交通はここ数年相当なジリ貧で、どんどん路線を縮小していっているのだが、補助金を使うといえども、かなりの導入コストがかかるIC導入をよく決断できたもの。キャッシュレスでのある種の感染対策費と考えると高い買い物ではないか。

撮影写真より


JR紀伊長島駅。三重県内には長島駅が2か所3駅あり、北部の桑名にある関西線の長島駅+隣接する近鉄長島駅。そして南部の紀北町にある紀勢線紀伊長島駅。勿論有名なのは、観光地も豊富で名古屋近郊につき列車の便も多い長島駅の方。一応紀伊長島駅の方も、特急停車駅でこの地方では主要駅に当たる。
長島駅紀伊長島駅は、それぞれ三重の大体端に当たるので、同じ三重でも全然場所が違う。三重県南部の一部も領域だった紀伊は一般的には和歌山県のイメージが強いので、まさか間違える人はいない…と思いたい。特急南紀は両方の長島駅を通るが、長島駅の方は普通しか停車しないため通過するのみ。

市ヶ原(近江鉄道)


冬の近江鉄道市ヶ原バス停。能登川駅から出ている角能線の終点。滋賀県東近江市愛東地区の山際にある。集落の中心地ではあるが、ぽつぽつと個人商店や工場がある程度で、特にこれといったものがあるわけではない。ここの他、すぐ近くの愛東北小からは東近江市コミュニティバスがあり、一日数便八日市方面のバスもある。
角能線は何故かWikipediaに単独の記事があり、「近畿地方のバス路線」カテゴリの殆どが高速バス・コミュニティバス国鉄バス→JRバス路線ばかりの中で、特に目立つような特徴もない路線なので異彩を放つ。随分中途半端な終点だが、やはりこれは短縮された痕跡のようで、Wikipediaには以前は県道を直進した先にある永源寺発着だったとある。平日は1時間に1便程度あるが、数年前の撮影当時も同程度だった土日は現在1時間半~2時間に1便だけになってしまった。

撮影写真より


JR四日市駅近鉄四日市駅から、両サイドの街路樹付きの広い道路で結ばれている。百貨店あり・商店街あり・ホテルありの近鉄から1kmしか離れていないのに、こちらは店らしい店は殆どなく、一部ビルがある以外は家が並ぶ。三重県内では桑名・津・伊勢市近鉄共同駅になっており中心地的なポジションになっているが、単独であるここの駅舎は全長が長い2階建てで、駅ビル以前にかなり昔の主要駅の形。駅舎自体、ろくに店も入っていないため改札口以外は殆ど入れず、せいぜいレンタサイクルがある程度。
周辺にこれといった集客施設もなければ、肝心の列車の本数も近鉄より圧倒的に少ないので、昼間でもびっくりするくらい人が全くいない。無駄に駅ロータリーも広いのでひと気のなさが目立ち、色々ある近鉄駅から1km先でこれだけ人流の違いが出てくる。更に駅の裏は貨物駅となっているため、出入り口もこの1か所しかない。

地図より


春日井市勝川駅南側。下街道と書いてある道は、バイパス化された国道19号線の旧道。現在は途中で途切れているが、国道だった頃は名古屋方面にまっすぐ直線になっており、勝川町3丁目交差点で現在のバイパスに合流していた。城北線高架から途切れるポイントは旧道ではなく、あとから付け加えられた道。
大体昭和の終わり頃まで現道と繋がっていたようだが、やはり区画整理されると、鉄道の廃線跡と違い道路の跡は完全にかき消されるため、国道があった面影は一切残っていない。すぐ近くには名鉄勝川線の廃線跡もあるが、距離も期間も短く昭和初期にもう廃線になったこともあり、分岐点の味鋺駅周辺を除きこちらもほぼ面影はない。

撮影写真より


帝産バスのラッピング広告、ミスタータイヤマン・タイヤ館・コクピット。いずれもブリヂストンのカーショップブランドだが、では何が違うのか?
ミスタータイヤマンはブランドこそ共通だがそれぞれ自営の小規模店舗で、ピット以外の駐車場がない店舗や、店名に「ミスタータイヤマンタナカ」といったように名前が入る店舗が多く、昔からある街の整備屋といった感じ。
タイヤ館はブリヂストンの系列会社が運営するカー用品店で、タイヤマンよりは大きく、オートバックスイエローハットのライバル店舗だが、それらの一歩手前といった感じ。特にオートバックスに比べると狭い店舗が多い。
コクピットはこの2つとは違い、チューニングなどの車いじりを行うコア層向けで、タイヤ館が一般的なカー用品店的な触れ込みなのに対し、コクピットは内外装のカスタムパーツや足回りのチューニングパーツなど、一歩踏み込んだ取り扱い内容。カスタマイズカーの募集をしたりしている。
店舗数は車好きが対象であるコクピットは100店ちょっとしかないが、一般層が対象であるタイヤマン・タイヤ館はどちらも500店を超えている。尚、ブリヂストン系列だけに3ブランドともタイヤはブリヂストンのみ…というわけでもなく、一部では他社のタイヤも扱っている模様。