撮影写真より


60年代前半に当時のプリンス自動車、現在の日産が生産していた「プリンススカイラインスポーツ」という車。何にも似ていない、斜め配置のヘッドライトが特徴的なこの車はイタリアでデザインされ、生産も完全手作業。性能面でも、出力は91馬力に過ぎないが、これは当時の国産車の中ではほぼ最強クラス。今のGT-Rの遠い先祖とも言える。
それだけに価格も恐ろしく、大卒初任給が2万円もない時代に200万円近くの値が付いたため、現在の感覚だと実に2000万円前後でほぼスーパーカークラス。故に生産台数は50〜60台のみと極めて少なく、更にその中でも大変貴重な現存している車両となるとごく僅かであり、販売されることはほぼあり得ないが、恐らく数千万という新車当時以上のプレミアが付くことは間違いない。