路線バスオンリーでの都市間長距離乗り継ぎ、距離にして約150キロ。尚、この区間を高速バスで行くとすると約3時間・3300円。
徳島〜鳴門間の路線は経由地の違いにより系統が複数あるが、全て合わせると1時間に3便ほどあり、今回のルートで最も多い。競合関係にあるJR鳴門線よりも格段に便数が多く使いやすい。しかし、何故徳島バスはあんなに急ブレーキ・停車前に扉を開ける運転士が多いのだろう。
- 鳴門市営引田線・鳴門駅→引田駅
- 40分620円
1時間に1便と、衰退の一方を辿る鳴門市営の路線の中でもまだ息がある方の路線。途中から国道11号線を通り、すぐ横には瀬戸内海が広がる。北灘県境という文字通りのバス停を通過すると香川県に入り、そこから更に行った先が高徳線の引田駅。
バスは補助席やテレビまで付いたワンロマ車。もう恐らくどちらも使われることはないと思うが…。
- 大川バス引田線・引田駅→高松駅
- 90分980円
香川県の東部を丸ごと横断。距離の割にそこまで便数も少なくないが、ある程度の区間便があったり土日は半減したりする。しかし沿線には重要な足で、特に東かがわ市はまともなバス路線がこれと鳴門市営の2路線しかない。
大川バスはこの路線にノンステップバスのレインボーHRをかなり入れ、当路線の大半はこの車両で運用される。たまにこのようなフルラッピングバスが現れることも。
高松駅と西部の集落・弓弦羽(ゆずりは)を結ぶ、系統番号11・13系統(高松行き12・14系統)の路線。1時間に1〜2便あるので乗りやすめ。終点の弓弦羽は、泊まり運用のための小さな宿泊所がある回転場。近くにスポーツセンターのような施設がある以外は山畑と家ばかりで何もない。
この車両、市場ではノンステップバスも出回っている頃の99年式なのに床が木。このアンバランスさがたまらない。
琴参バスで唯一高松市に乗り入れる路線。便数が少なく、2〜3時間に1便しかない。その上日祝は運休か山一つ手前の王越までとなり、乗り継ぎのかなりの障害となっている。
ずっと海沿いを走るのかと思いきや、頻繁に1車線分しかないような横道に入る。普通車でも離合が厳しいような超狭隘路なので、いつ対向車が来るのかひやひやもの。しかも王越地区は50年前に坂出市になったのに未だに役場前という停留所があったり、停留所名変更があったのに車内放送は同時に変えずにひと月放置など、つっこみ所多め。
この時は幸い対向車はなかったものの、中型車でここを走ること自体に相当なドラテクが課される。路面も悪い上にリーフサス車のため、突き上げるような乗り心地。
元々は坂出から対岸の児島までの路線。20年前の架橋当初は、観光バス車両を使ったりでかなり気合いが入っていたが、全てに於いてJRより劣るためにどんどん寂れていき、更に途中の与島で分断後も衰退は止まらず、とうとう児島までの乗り継ぎ運賃まで廃止されジリ貧状態。それでも車なしで与島に行ける唯一の手段のため、ある程度は需要がある。
便数も数時間に1便しかないが、全ての便がフィッシャーマンズワーフ前で児島行きに連絡している。FW前の待合所は無駄に広く、時刻表なども元は恐らく架橋当初のまま。もう今は邪魔なだけの整列用フェンスや消されまくった時刻表が痛々しい。
瀬戸大橋の北部を担当。坂出〜児島間のバス運賃は計920円と、JRの510円の倍近い額。しかし途中の岩黒島・櫃石島は、島民と関係者以外だとこのバスでないとチャーター船でもない限り上陸できないため、それなりに重要。
以前は乗り継ぎ運賃の関係でカード類が使えなかったが、適用区間が減った現在は使用可能。琴参バスと比べ、大型+ハイバックシート+エアサスとかなりグレードが高い。
興除線は基本的に岡山〜興除車庫までの区間で、平日3往復・土日4往復だけが児島まで足をのばす。興除車庫〜児島駅間にはこの路線しか経由しない区間もあり、一種の免許維持路線の臭いもする。運賃表40面を全て埋め尽くす、下電最長路線。徳島を発ってから丸12時間半、鉄道を一切使わずにとうとうゴールの岡山駅に着いた。合計運賃は約5500円、高速バスよりも更に2000円高い結果となった。
尚、児島〜倉敷と倉敷〜岡山はまだ比較的便数がある方なので、児島〜岡山がない場合はこちらを使うのも手。