撮影写真より



岩手県交通いすゞ中型車(KC-LR333J)。この頃の国際興業からの移籍車両は、窓の上に「KOKUSAI KOGYO BUS」の文字を剥がした跡がはっきり残る。
窓の上半分に、普通の車で使う吸盤付きのサンシェードが大量に貼ってある。というのも、国際興業の路線バスはカーテンが付いてない。プライバシーガラスが付くようになったのも初代エルガの末期くらいで、それまでは日よけが何もないので日光も素通しだった。特に夏場はきつい。
後ろの方向幕は、片側に丸めた状態で放置されている。岩手県交通で後ろの方向幕を使うのは盛岡地区くらいで、他では白幕や「岩手県交通」の固定表示や、最初から入ってもいないなどで使っていない。このバスがいるのは水沢地区で、見切れている方向幕には盛岡にある「松園バスターミナル」と書かれており、盛岡から水沢に移籍した際に幕は前と横だけ交換され、後ろの幕はそのまま放置されたと思われる。