撮影写真より


モーターショーのスズキブースより。車は車でも、これは高齢者が使ういわゆるシニアカー。産みの親であるスズキでは「セニアカー」というブランドで発売しており、事実上商標であるはずのこの名前が一般名詞化しつつある。
法律上の正式名称は「原動機を用いる歩行補助車等」という。サイズ基準は長幅高が1200mm×700mm×1090mm以下に収まること、また電動であることや最高時速6km以下であることも義務づけられている。動きが遅いことから道交法での扱いは「歩行者」となっており、このため屋内など通れる場所は多いものの保安装置や保険が充実していないという難点もある。当然免許も要らないし、別に高齢者以外が乗ってはならないという決まりも無い。
これはスズキの主力モデル・ET4D型の最新仕様のコンセプトモデル。自転車のようなヘッドライトやリフレクター、バイクのようなウインカーとサスペンションを装備、車速は2kmから6kmまでノブで調整出来る。充電は普通の家電と同様コンセントで行う。気になる価格は現行タイプだと約35万円、福祉製品につき消費税は0だが、高いのか安いのかよく分からない。バイク屋や福祉用品店で扱っていることが多く、またこのセニアカーに関しては当然ながらスズキのディーラーであるスズキ自販各社でも取り扱う。