ORAS・その15

たきのぼり」を覚えられると行動範囲が広がり、原則全ての場所に行けるようになる。この辺りで今まで手を着けていなかった、クリアに必須でないサブイベント的な場所に行ってみることにした。いずれも、クリアすると威力90前後の各タイプの主力攻撃技が入った技マシンが手に入る。


1・浅瀬の洞穴。干満潮により6時間ごとに進入範囲が変わるという変わったダンジョン。ここでは「あさせのしお」「あさせのかいがら」を4つずつ集めて入口の爺さんに渡し、「かいがらのすず」を作って貰うことが目的で、他のアイテムはあまりなくトレーナーも0。しお・かいがら共にこれ以外の用途は無く100円でしか売れないので、捨てるくらいならきっちり4つずつ集めてすずに代えた方がまし。肝心のすずも、バトルで攻撃した場合のみそのダメージの12.5%が回復という微妙な使い勝手だが。ほぼ上位互換アイテムである「たべのこし」の入手がクリア後になるため、その繋ぎでしかならない。


2・流星の滝。ストーリー上はただの通路だが、滝を登れば奥に入ることが出来る。一番奥には強力なドラゴン技「ドラゴンクロー」の技マシンがあり、そのためかドラゴンつかいが配備されている。その少し手前には、男女のたつじん2人組のダブルバトルが用意されているが、これこそ外伝を含めたポケモン全作でここのたった1箇所にしか現れないトレーナー「きんこんしき」。勿論賞金もかなり稼げる。


3・ニューキンセツ。キンセツシティ角柱の塔前にいるテッセンに話しかけるとキンセツヒルズに入れるようになり、彼の家に行くと様子を見にいくという名目でサイクリングロード横にあるニューキンセツに入れるようになる。作中では貴重な野生の電気タイプ出現ポイントで、アイテムも電気にまつわるものが多いが、内部は最初の1フロア以外は塞がれているため狭く、ビリリダマのトラップもある。奥のモニターを調べてテッセン邸に戻り報告すると終了、報酬はおなじみの電気技「10まんボルト」の技マシン。昔はジムをクリアするだけで貰えたのだが…。
このイベントではキンセツヒルズも見所で、夢のマイホームから一転ローンという悪夢に苦しむリーマン、他の空き部屋とインターホンを押した時の反応が異なる「格安の」空き部屋、建設時にここの土地を買い占めたため土地収入で悠々自適な男、怯える債務者と取り立てのために捲し立てるヤクザなど、かなり現実味を帯びている。ちなみに、インターホンは入れない部屋だと住人が応対するが、入れる部屋はテッセン邸を除き押しても無視される。ヤクザからはのちに債務者から借金のカタとして分捕ったミミロップナイトが貰える。


4・シーキンセツ。「なみのり」を入手した段階だと冒頭だけ入れるが、「ダイビング」があれば全て入ることが可能。ブラック企業丸出しな社訓・遺留品をかき分けて鍵を手に入れつつ進んでいくと、強力な氷技「れいとうビーム」の技マシンと大量のきんのたまが手に入る。遺留品はいずれもかなり内容が重いのであまり気分が良いものではない。深部には伝説のルギア/ホウオウ出現のキーアイテムとなる「たんちき」が落ちているが、ダウジングが使えない水中な上に一切ノーヒントなので、知っていなければまず拾えない。


5・129〜134番水道。中間にあるキナギタウン共々、別に行かなくてもクリア出来る。129〜131番はいつもの水道で、海上・海底とも例によって水タイプ使いが多く巣くうためかなり飽きてきた。キナギタウンを挟んだ132〜134番は水流があり、矢印床と同じように一定方向に勝手に移動していく。波に乗る位置によって行ける場所が違うので、終端まで流されるたびに132番に戻ってやり直し、の繰り返し。ここは水タイプと関係ないトレーナーが多く、久々のとりつかいや屋外ではここにしかいないドラゴンつかいもいる。中間地点にやはり強力な技マシンとして岩タイプの「いわなだれ」があるが、たどり着ける波に乗れる位置はわずかな部分にしかない。他にも「おふれの石室」もあり、点字で再現された有名なフレーズ「はじめにジーランス おわりにホエルオー そしてすべてがひらかれる」が今回も存在する。実際にはこの2体に加え「あなをほる」を覚えた任意の種類の計3体が必要。