撮影写真より


いすゞエルフのマイクロバス。正確にはエルフではなくプレビスやらジャーニーEと名乗っていたため、フロントガラス下にあるはずのエルフロゴがない。
前のキャブ部分はオリジナルのエルフそのもので助手席ドアも残されているが、残りの部分は西日本車体が担当し、かつて同社が車体を手がけ、同じくトラックにバスのボディをくっつけたスタイルのマツダパークウェイのフロア部分をそのまま流用、ついでに床もパークウェイと同じワンステップで、他のマイクロバスよりもかなり低い。全く違う車種同士であることに加え、パークウェイはこの型のエルフより10年近く前の車種なのだが、その割には随分違和感なく仕上がっている。テールライトは汎用品がかなり低い位置に取り付けられ、またリヤバンパーは西工だけに96MCと同じバンパーを使用、幅を詰めて取り付けられていた。
しかしこの車、バスっぽいトラックという見た目の悪さ+床が低い代わりにエルフからそのまま転用したサスの硬さが仇となったのか、あまり売れなかった。導入ユーザーは少なくないものの、まとまって入ったのは写真の岩手県交通くらいで、あとはせいぜいお試し程度に1〜2台入れたきり。既にいすゞにはOEMながらジャーニーという普通のマイクロバスが存在していたことも影響しているかもしれない。一部では既に廃車も発生しており、今後もかなりの珍車となっていくのは間違いない。