DQ7・その1

本日発売。オリジナルは散々延期させられ2〜3年は待った気がするが、今回は一切延期なし。DL版は0時から合法のフラゲができたらしいが、一々容量を気にしないといけないし、何より買った気がしないのでいつものようにパッケージ版。店に行ったらレジ待ち列の手には大概DQ7があった。今回も100万本は軽く超えるだろう。
早速開始。天空三部作のリメイクがPS版7をベースにしたのと同じように、これも9辺りをベースにしたと思っていたが、外伝を除けば3DS初のDQということもあり、グラフィックは9よりも大幅に向上。PS版もシリーズ初の3D要素を取り入れていたのでこれはこれで感動したが、今回はそれをさらに上回る出来。人物は9では主要人物のみだった3Dポリゴンが全員に適用され、モブキャラはオリジナルと比べて姿形が全て書き直されたが、定番のあらくれは健在。BGMはPS2版5以来のフルオーケストラで、気合いの入れようが窺える。タル・ツボは持ち上げて壊すスタイルからパンチに変更され、また酒瓶は壊せなくなってしまった。壁にかかった袋も調べられなくなっているが、別にオリジナルでも大したアイテムがあったわけではないので特にどうも思わない。
フィールドに一歩出ると更に驚いた。従来のようなドット絵のフィールド画面の上を歩いて行くのではなく、3D描画された島を360度動いて回ることができる。かつての8に近く、携帯機でここまで出来るとは思わなかった。これまでの紹介ムービー等は全く見ていなかったので、この時点で初めて知った。あんなに大ざっぱだったフィールドを実際に歩いているような視点で手直しすると、これほどまでに違う感覚になるとは。オリジナルに慣れた目からすると主人公が物凄く小さくなったように見える。
最初になぞの神殿を攻めるわけだが、ここも長ったらしかった内部が大幅に簡略化、聖者シリーズ関連は別で設けられた遺跡に全て祀られていた。ここは敵も出なければお宝も無いので面倒なだけだったが、これは中々いい変更。初めての石版集めをこなして過去の世界に行き、ようやく初めての戦闘であるボス戦扱いのスライム戦へ。ここまでの所要時間は1時間半、リメイクといってもそこは時間の長さに定評があるDQ7、やっぱり初戦までは長かった。
今回の戦闘はシンボルエンカウントなので、その気になれば延々回避できるし逆に戦闘ばかりすることもできる。ボス戦前までに装備は最強にしておきたいタイプなので、今回も逃げずに嫌と言うほど戦闘を繰り返しているが、結構テンポが速いのでストレスを感じず、戦闘後もすぐに別の敵シンボルが出てくるので効率も良い。唯一の欠点は、シリーズ中7だけの独自要素だった戦闘中の「はなす」コマンドが無くなったこと。
カラーストーン採掘場の最下層で緑の宝玉と共に木の人形というアイテムも手に入れる。貰う際、気に入らなければ捨ててもいいと言われたので、PS版では本当に捨ててしまったこのアイテム、どうやら今回も捨てたり売ったりすることが可能(但し売値1G)。まあ今回ばかりはさすがに捨てはしないが。
宝玉で元気になったハンクを迎えて東の塔に向かうが、このハンクが様子をうかがってばかりで全然仕事をしない。やっと攻撃するのかと思ったら雑魚相手にあまり意味のないルカニ。しかし会心率だけは高く、何度もあるボス戦ではたびたびお世話になった。最後のマチルダ戦、初見では何を思ったのか逃げたりしたが、今回は経験値目当てでしっかり倒させて貰った…のはいいものの、貰える経験値は20だけ。そのストーリーの重さもあって後味が悪くなっただけだったが、どうやら今回の追加イベントとして木の人形を戦闘中に使うと終わらせることができたようだ。この木の人形をパトリックに渡して過去ウッドパルナはクリアだが、大したアイテムも情報も貰えないので持ち逃げ。古びためがねまで持ち逃げしているので、これも渡さず袋にとっておく。