問題

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文系〇×"日本画家・安田靫彦の作品『黄瀬川陣』に描かれている武将は 足利尊氏と直義である"


紙本著色『黄瀬川陣』昭和15・16(1940・1941)年作。六曲一双の屏風。東京国立近代美術館蔵。平成23(2011)年重要文化財指定。
平安末期、源平合戦の一つである富士川の戦いに勝利した頼朝。翌日、黄瀬川に張っていた陣に若者が現れる。それこそ、生き別れになった弟の義経だった。兄弟はタッグを組んで平氏を追い詰めていく…。
何故この問題の不正解分岐が、頼朝・義経より100年以上も後である尊氏と直義なのかは不明。この2人を扱った美術品があるわけでもないが、つながりがあるとすれば、頼朝の肖像画として永く信じられてきた『神護寺三像』のうち頼朝を含む2つが、尊氏・直義の肖像画ではないかという説がある。これにより頼朝の肖像画とされてきた絵の呼称は現在『"伝"源頼朝像』とされている。
黄瀬川は静岡東部の川。御殿場から裾野を流れ、沼津で狩野川に合流する。川から少し離れた、清水町の八幡神社に、この時2人が座ったという伝説が残る対面石がある。