撮影写真より


国鉄バスの東名ハイウェイバス・日野RA900P。つくばの交通公園に保存されている有名な物件。車内は非公開だが、その代わり現役時代にほぼ近い保存状態。
国鉄バス専用モデルとはいえ、50年前の高速バス故に、床高さはツーステップの路線バスと同じくらい。床下トランクなんてものもなく、当然4列シート。今でいえば青春ドリーム以下だが、50年前はこれが最先端だった。
床高さこそ路線バス並みだが、ダウンサイジングが進む今の観光・高速バスと違い、水平対向12気筒・17.5Lの巨大なエンジン。もうこんなバスは恐らく作られない。

外観もゴムや一部塗装はヘタっているものの、パーツの欠損も無い。この手の屋外の保存車はライトの1個くらいは割れたりしていることが多いが、全てきれいに揃っている。この頃のライトは汎用の部品なのでオリジナルと交換されているかもしれないが。
リアナンバーの横に車体を製造した帝国車体のエンブレムがある。車体メーカーのエンブレムは通常ドア側前輪の後ろだが、国鉄バスだけは何故か後部に付くことが多かった。