徳島おでかけきっぷ

こちらも9月から発売・利用開始となったフリーきっぷ。徳島県内のJR全線+阿佐海岸鉄道徳島バスグループと徳島市営バスの一日乗車券。これらで徳島県内の公共交通の大部分なので、実質県内の主要交通で乗り放題。土日祝限定で、3000円とまあまあするが、JR四国が発売する乗り放題きっぷだけに、特急の自由席も利用可能。徳島~阿波池田間で特急剣山を利用すればすぐに元が取れる。
JRは高徳線土讃線はご丁寧に県境の駅まで(阿波大宮・坪尻大歩危)だが、越県路線である徳島バスの引田行きについては何も書かれていないので、これと徳島バス南部阿佐海岸鉄道甲浦駅については県外でも利用可能。阿佐海岸鉄道DMV化が決まったため、純粋な鉄道車両として乗れるのは今年度が最後のチャンス。
徳島バス徳島市営では、元々自前の一日乗車券が存在するが、最大でも片道500円以内の区間までしか使えず、四国交通徳島バス阿南徳島バス南部では存在すらしなかった。例えば乗り継ぎしやすいルートである徳島駅~川口~日和佐駅間は合計で2000円以上するので、これを使わない手はない。反面、旧鳴門市営バスである鳴門市内はかなり安く、初乗りはコミュニティバスでもないのに110円。
JR四国の駅での発売で、ネットでも買えるが、駅が利用当日でも買えるのに対し、ネットはきっぷを刷って発送するため最短でも6日前まで。



欠点は、徳島線鴨島~佃間(吉野川市の大半・美馬市つるぎ町・東みよし町)沿線のバスは全て自治体の自主運行となったため、このきっぷで乗れるバスがない。又阿波池田などの三好エリアと牟岐エリアは直通しておらず、特急の名前になっている剣山が行く手を阻んでいるため、まともな道路すらない。牟岐線は特急である"むろと"は一日1往復のみ、他は普通列車しかないので、1日で三好・牟岐の両方を巡るのはかなりシビア。バスも乗ろうとすると、双方とも便数が少ないこともあり更にハードになる。2日に分けてやれば何ともなさそうだが、このきっぷ自体が2000枚の限定販売なので2枚も使うのは気が引ける。