DQ11S・その5

追加エピソード・マルティナ編。元々異変後での再会もダークサイドに堕ちた"呪われしマルティナ"状態で鉢合わせするので、ストーリーも暗い。
いきなりグロッタ前からスタート。周りにキラーパンサー強がうろついているが、こちらはシルビア編と違い最初から単騎+手持ちに薬草などがない限り一切回復手段がないので、追加エピソード中でのフィールド攻撃のモーションはここでしか見られないものの、喧嘩を吹っ掛けるのはまあまあ危険。
町の中は既に魔物に占拠され、施設は孤児院の教会とベッド以外は一切使えない、というか入れない。上層階ではカジノに改装するために人間が奴隷として働かされている…という、ようは5の大神殿のオマージュ。オリジナル版で使わなかったネタをこんなところでぶつけてくる。ブギーに気に入られ、色違いの特製バニースーツを無理やり着せられ、更に手違いで異世界の監獄に送られる。
妖魔の監獄部屋は、BGMごとデルカダールの地下牢獄の使いまわし。ブギーに喧嘩を売った闘士たちが、ほぼ無気力に近い状態で捕まっている。ここで手に入る爆弾石2個・魔法の聖水・特薬草4個が、敵ドロップを除きマルティナ編で手に入るアイテムの全て。ここでお仕置きラッシュに担ぎ出され、闘技場で3連戦を戦うことになる。一応闘技場なので、仮面武闘会限定だった4の戦闘BGMが再び使われる。3連戦全てで1対複数と戦うことになるので、基本1対1となる戦い方のマルティナにはかなり不利。但し3戦目は最も多い1対6なのに、個々がかなり弱いので丁度息抜きといったところ。爆弾石は2戦目までに使いたい。
戦い抜くと、新ボスにしてブギーの彼女"メガモリーヌ"と対決。この時に限り、マルティナによって希望を取り戻した闘士たちが助太刀。メガトンケイルの色違いなので、見た目の女の子要素は殆どない。はっきり言って特薬草なんて焼け石に水になるくらい攻撃が激しいが、何故か死んでも特製バニースーツの効果で何事も無かったかのように復活。正直最初のキラーパンサーの方が怖い。倒すと元の世界に戻ってこれるが、またも特製バニースーツの効果が発動。いよいよダークサイドに染まっていく…。




次はカミュ編。本編ではだいぶ後半になって登場する、預言者と六軍王のガリンガがフライング出演。記憶喪失の真相が初めて明かされる。
完全新規マップであるガリンガのアジト最奥に捕まっている状態から始まり、突如現れたホイミスライムと共に脱出を図る。預言者の多彩な姿の一つであり、名前はホイミンではなく『ホミリン』…ということで、今度の元ネタは4の第一章。あからさまに、仮面武闘会同様BGMが全て4仕様に変わる。ライアンは力が強い代わりに動きが遅かったが、カミュはその真逆。
後半のイベント戦闘ではカミュ単独となるが、それまではホミリンが付いてくる。回復に加えラリホーバイキルトと完全に後方支援に徹しており、自ら攻撃することはない。イベント戦闘でもベホイムでの回復のみしてくれる。何故かはぐれメタルが出てくるが、そのはぐメタラリホーという無駄行動もある。
最後は敵に囲まれるが、この瞬間預言者によって"記憶と引き換えに力を得る"という状態に。雑魚を殺陣のように蹴散らしてガリンガとの一騎打ちとなるが、パワーアップ状態のカミュは毎回攻撃は300ダメージ以上、更に毎ターンの自動回復256+MPも自動回復19という驚異のタフぶり。しかし最終的に力尽きて転落、記憶喪失となり過去を忘れた状態で主人公と合流することになる。


追加エピソードはそれぞれ1時間あればクリア出来るようになっており、長すぎず短すぎずのまあまあ丁度いいくらい。単独ばかりなので一見高難度に見えて、割と回復などのアシストが多いので結構楽にクリア出来る。何より、各エピソードに必ず1回は、拒否出来ないのに「はい/いいえ」の選択肢が出てくる。特にシルビア編は、おナカマを加える際には毎回出てくる。こういった、拒否すると無限ループになる「はい/いいえ」が11は元々からやたらと多いが、これで更に増えてしまった。