撮影写真より


ブルーリボンハイブリッドに見せかけたエルガハイブリッド関東鉄道が導入した生産第一陣。
先代の最末期にハイブリッドが登場したものの、バッテリーを車内に置いたせいで定員が削られるという致命的な弱点があったせいか、あまり売れなかった。ディーゼルが2代目となったあとも継続生産されていたが、今年になってブルーリボンハイブリッドに3年近く遅れる形で新型が登場。独自開発を止め、完全にブルーリボンハイブリッドと同一となったため、ディーゼル同様に銘板やロゴでないと見分けがつかなくなった。
関鉄の場合、元々日野は中古車しか存在しないので、いすゞであることは薄々感づく。ただ関鉄はメーカーロゴを車両に入れないのでいすゞである確証も見た目からはどこにも無い…と見せかけて、戸袋にあるHYBRIDのロゴがいすゞ共通のものなので、ここでいすゞであることが大体分かる。但し、関鉄が導入した先代のエルガハイブリッドのロゴには小さく「『ISUZUDIESEL/ELECTRIC-MOTOR HYBRID SYSTEM」とあったので確実に見分けられたのに、新型では見事にISUZUの部分だけ消されている。どうやら標準でISUZUだけ削られているようで、理由は謎だが2代目のハイブリッドシステムは日野が全て開発したからか。
新型となったエルガハイブリッドだが、売れ行きは旧型同様さっぱり。関鉄以外では東京ベイシティバスに1台入って以降はしばらく導入例が無く、この10月から運行を開始する三重交通の松阪〜熊野の長距離一般路線用で久しぶりに売れた。それでも半年で10台程度で、年間目標の100台には遠く及ばない。元々ハイブリッドバスのシェアは日野が圧倒的、且つその日野と中身は全く同じなので、それだと実績がある日野を選ぶ。とりあえずラインナップの穴を埋めるためだけのモデルのようにも見える。