DQ11・その7

武闘会を制覇したはいいが、共に戦ったハンフリーが急病ののちいなくなった。後を追うには、孤児院地下に広がる地下遺跡の奥に進まなければならない。マルティナも失踪しているので、ここではロウと共に進むことになる。戦闘ではほぼ最後にドルマを唱えるワンパターン。
地下遺跡はほぼ1階層のみだが、非常に広い。分岐もかなりあり、宝箱もそこそこあるので一つ一つマッピングしながら進む。途中のキャンプポイントも無く、11は呪文の消費MPが軒並みインフレしていることもあり、細かく分岐を調べていくとすぐMPが無くなる。攻撃呪文の2段階目で一番消費MPが少ないベギラマでさえ7、元々多いイオラだと12も消費し、旧来のイオナズン(15)に匹敵する。
敵では奥でトロルが出現。今回もやっぱり攻撃力とHPの高さが異常。例によって単体でのみ出現するが、それでも倒すのに2〜3ターンかかり、相手からの一撃は60〜70ダメージ前後。更に、同じフロアの2つ並んだ宝箱の片方は、今作初登場となる人食い箱。呪文は使わなかったが、高い素早さで連続攻撃してくるので、2回とも狙われるとちょっと危ない。倒すとレアなスキルの種を落とす。
一番奥の扉の前に立つとイベント進行、ハンフリーが魔物とグルだったという嫌な事実が。そのままボス・アラクラトロ戦へ。糸を吐いて全員の動きを止め、更にメダパニーマで全員まとめて混乱させようとしてくるが、この時ロウが動けていればすかさずキアラルで全員まとめて解消してくれる。糸にさえ気をつければあまり怖くない相手。
クリアすると表彰式のやり直し。しかしここで急遽ハンフリーとのエキシビジョンマッチが敢行。今度はかつての武術大会と同様のタイマン勝負となるが、全く相手の攻撃が当たらない。こちらは別にかわしやすくなっているわけでもないので、要するに相手の攻撃力が低すぎる。例のエキスを飲まなければ所詮この程度の実力…とのこと。このハンフリーやロウ・マルティナ共々、モンスターじゃないのにしっかり討伐モンスターリストに載ってしまう。仮面を付けた姿なので、『1匹』扱いされるこの状態ではモンスターということになるのか。



賞品はロウ・マルティナコンビに奪われたとのことで、後を追ってユグノア跡地へ。ここで鎮魂のイベントだったり、グレイグ将軍一味の奇襲を受けたり、マルティナと2人きりになったりと、戦闘も無く色々なイベントの末、コンビが2人とも仲間になる。ロウは主人公の祖父、マルティナはこのユグノアで死んだ扱いになっていたデルカダール王女ということで、パーティ7人中3人が王族という事態に。確かにパーティに王族が多いのはシリーズ恒例だが。あらすじ画面で冒頭からロウが出てきていたのはこのため。
同時に虹色の枝によって今後の方針も定まり、大樹に捧げるオーブ探しがメインテーマとなった。物集めはドラクエ中盤以降の恒例だが、いつもと違うのは既に6つ中2つを持っていることと、これまでオーブ集めといえば出てきた山彦の笛が無いこと。代わりにオーブのありかでは枝が反応するようになった。
又、ロウの口からデルカダールを操っているのは魔王ウルガーノという話も飛び出す。中盤で魔王の名前が出てくるのは最早恒例。長期目標としてこの魔王の討伐も含まれるようになった。恐らく最初に戦う時はラストではなく、区切りの大一番といったポジションになるはず。



ロウは賢者的なポジション。最初からオールジャンルの呪文が扱え、更にツメが装備可能なので呪文抜きでも対応出来る。マルティナは分かりやすい武闘家で、女の武闘家は4のアリーナ姫以来となる。パーティで唯一魔力が両方とも0という、完全に肉弾戦専門。勿論ツメが装備出来るが、初期装備は槍。2人ともツメが装備出来ることもあり、初期所持品にも鉄のツメが入っているが、初期所持品は非売品という共通事項ゆえに、鉄のツメも珍しく今回は非売品。ツメは連続攻撃が可能になるので他よりお得。そして2人とも例によってろくに盾が装備出来ないが、指定武器がいずれも両手武器なのでまだカバー出来ている方。
仲間は増えたものの、結局は最初の4人から全然動かしておらず、完全に1軍と2軍に分かれてしまっている。全体攻撃や回復の有無が原因で、シルビアもホメロス将軍戦くらいしか使っていない。仲間会話システムもわざわざ隊列に加えなくても全員と話が出来る上、そもそも過去作に比べて大幅に台詞が減ったのであまり使わなくなった。装備も金が従来より貯まりやすいとはいえ、全員分揃えるのはきつい。ただその中でも全体攻撃・回復のいずれも対応出来るロウは有望枠なので、じきにブーメランが威力的に息切れしてきそうなカミュと交代してもいいかもしれない。但しロウは高齢だけにセーニャ以上に足が遅いことを覚悟しなければならない。