撮影写真より


再び昔の京都市バス。当時の東洋サーモ製エアコンを装備した車両。エアコン用のコンデンサーはツーステップバスだと通常床下に装備され、大抵は運転席側の前輪後ろに放熱口が付いているのだが、この車は何故か屋根の上に装備したため通常のバスよりも出っ張りが大きくなっている。重量配分からか中央に配置されており、真下の窓枠が若干太くなっているのもポイント。
確かにホイールベース間のスリットがドア側・運転席側とも無くすっきりはしたがその分全高がかなり嵩張り、空いた床下のスペースもツーステップバスではあまり生かせず意味が無かった。同様の例は同じく市バスが導入した「大型中扉車」に見られたが、よそには殆ど広まらなかった。現在でもエアコンユニットを全て屋根の上に搭載する例はブルーリボンシティハイブリッドに見られるが、小型化でこの頃に比べるとかなりすっきりした。