交通局公式等より注釈を付けて引用。乗り放題乗車券の設定自体が無い事業者が数多くある中、さすがに観光都市だけに多くの種類が揃っている。
尚、乗車券形状は全て磁気カードとなっている。
- 市バス専用一日乗車券カード
- 500円
均一区間内ならば1日乗り放題。区間内だけ使えるといっても大半の観光地が均一区間内にあり、プラス車内やコンビニからたばこ屋までどこでも売っている手軽さと、3回乗るともう元が取れる安さで大人気、今や京都観光の必需品だが地元民の利用も少なくない。市バス以外の民営バスでは使えなかったが、3月から京都バスでも使えるようになり、その上同時に嵯峨嵐山地域が均一区間入りするためこのカードも使えるようになり、更に運賃値上げ後もカードの値段は据え置きで今後ますます使い勝手が上がる。
注意事項として、一度日付が印字されたカードはもう運賃箱には通さずなるべく提示して降車すること。通しても別に問題はないが、時々エラーを起こすことがあり、又特に車内が混んでいる時に一々通していると降車に時間がかかって迷惑になる。
- 京都観光一日乗車券・二日乗車券
- 一日1200円・二日2000円
市バス全路線に加え、地下鉄全線と京都バスのうち山岳路線(京都産大・大原以北+比叡山線51系統全線)を除いた大部分で使えるカード。有効範囲が市バス一日乗車券カードと比べてかなり広くなったが、値段は倍以上するので、市バスだけでなく京都バスしか通っていない大原や地下鉄もそこそこ使うといった場合に有効。二日乗車券は連続する二日間有効。
地下鉄駅の専用券売機で発売しているが、窓口で購入するとガイドマップが付いてくる。
- 京都観光一日乗車券/山科・醍醐拡大版
- 1300円
上記京都観光一日乗車券に、山科・醍醐地域のバスである京阪バス山科営業所の管轄路線に有効範囲を広げたバージョン。値段差は100円しかないので、山科・醍醐地域に行く場合ならこちらが有効。山科・醍醐地域は地下鉄も通ってはいるが中心部分だけなので、京阪バスも使えるとなると一気に移動がしやすくなる。こちらも購入時にガイドマップが付いてくる。
通常の京都観光一日乗車券と違い、有効期限が設定されており毎年度末までとなっている。二日乗車券は用意されず、発売箇所も案内所などの市バス・京阪バスの窓口のみで京都バスでは発売していない。
- 京都観光一日乗車券「京めぐり」
- 1…1800円・2…2100円
近鉄が発売しているフリー乗車券カード。京都での有効範囲は通常の京都観光一日乗車券と同じで、これに近鉄京都線全線・奈良線生駒〜奈良・橿原線西大寺〜筒井間がプラスされたのが1、田原本線を除く吉野線壷阪山以北の奈良県内全駅まで拡大したのが2。
基本的に奈良から近鉄で京都へ向かう客向けなので、発売箇所も奈良県内の近鉄主要駅が中心だが、一応近鉄京都駅でも扱っている。
- 京都観光一日乗車券「いい古都チケット」
- 1600〜2800円
京都観光一日乗車券の範囲に阪急全線をプラスしたバージョン。阪急阪神版・能勢電版・神戸高速版・神鉄版・山陽電鉄版1(明石以西)・山陽電鉄版2(全線)・大阪市営交通版・神戸市営地下鉄版があり、それぞれ各社の路線全線も利用区間に加わる(山陽電鉄版1を除く)。最も安い阪急阪神版は1600円なので、沿線から京都への利用以外にも阪急沿線の嵐山・洛西地域への利用といった使い方も可能。
但し発売期間・利用期間ともに限定されており、基本的に3〜6月と10〜12月にしか使えない。
- 京都観光一日乗車券「京阪みやこ漫遊チケット」
- 1600円
こちらは京阪電車が利用範囲に加わったバージョン。京阪線のうち本線+鴨東線・宇治線・京津線で利用可能、更に男山のケーブルカーでも利用可能。京都観光のついでに宇治や男山へ寄るなんていう使い方も出来る。
しかしこれもやはり3〜6月と10〜12月のみの期間限定商品。
- 京都フリーパス
- 2000円
毎年冬限定。観光一日乗車券の利用範囲に京阪宇治線・京津線を除く京都市内の全ての私鉄駅に加え、更に京阪バス・京阪シティバス・京阪京都交通・阪急バスの京都市内区間、JRバス栂ノ尾以南・ヤサカバス全線、そしてJRでも利用可能。JRは京都市内に加え亀岡・宇治でも利用可能。尚、JRでは磁気カードが使えないため別で紙の乗車券(マルス切符)が付いてくる。
かなり範囲が広く、唯一JRも利用範囲に含まれるフリー乗車券ではあるが、2000円と1日だけ使える券の中では最も高いため、市バスや地下鉄ばかり使ってしまっていると逆に高くつく。このため活用シーンは意外と限られ、バスを乗り比べしたい場合や他のフリー乗車券の範囲には入っていないエリアに行きたいときなどにしか使えない。
- スルッとKANSAI3dayチケット(関西限定版)
- 5000円
スルッとKANSAI加盟の関西各私鉄・バスが任意の3日乗り放題という、範囲・日数ともかなり広いフリー乗車券。京都市内なら市バス・地下鉄・各私鉄全線に加え、未加盟のヤサカバス・JRバス・プリンセスラインバス・らくなんエクスプレス以外の全てのバスで利用可能。京都以外でも大阪・阪神・神戸・和歌山などでも使えるため、京都だけで3日使うのはもったいない。利用日は任意の3日ということで期間内であれば連続していなくても可能。
お得すぎる反動で利用期間が設定されており、毎年春・夏・秋に発売。他の期間への使い回しは出来ず、それぞれの期間で購入したカードはその期間内でしか使えない。
- スルッとKANSAI2dayチケット・3dayチケット(全国版)
- 2day3800円・3day5000円
近畿外で発売している遠方からの旅行者向けの3dayチケット。利用範囲は関西限定版と同じだが、期間限定ではなく通年発売(但し毎年上半期・下半期ごとに有効期間あり)、また旅行者向けということで有効日は任意ではなく連続3日間。基本的に各地方の旅行会社やコンビニでクーポンを購入してから近畿圏内で引き替えということになるが、羽田空港やフェリーなど直接発売している箇所もある。
全国版に限り、利用日を連続2日に限定した2dayチケットもある。3dayチケットよりも割安だが、1日当たりの値段は3dayより若干高くなる。