2連続で取り上げたらシークバーがかなり長くなっていたので、間を開けて第3弾。何とかGT6発売に間に合った。アフターマーケットも活発なS2000は多くのチューニングカーが作られ、GT5でも結構な数が収録されている。
尚、オープンカーは車体剛性や安全性、空気抵抗に問題があることが多いため、チューニングの際は屋根を固定化することが多い。
AEM S2000
日本で人気のドリフトの華麗さを競う「D1グランプリ」、そのアメリカ版が「フォーミュラ・ドリフト」。これに参戦するためにアメリカのチューナー・AEM社が手がけたのがこのマシン。排気量を400cc拡大、出力も200馬力近くパワーアップさせた。アメリカ仕様をベースにしていることもあり、収録されているS2000の中で唯一アメリカ車扱いとなっており(ノーマルカーのアメリカ仕様は日本車扱い)、ゲーム中もアメリカ車限定レースには参戦出来るが日本車限定のレースは参戦出来ず、また年式も設定されていないため年式が関わるレースにも参戦出来ない。
この車は05年にパーツ・カスタマイズカーの祭典「SEMAショー」に出展、ポリフォニーが毎回協賛している「グランツーリスモ・アワード」を見事受賞した。当時開発中のGT最新作に収録されるという一風変わった賞品が用意されており、この車もその後発売されたGT5で晴れて収録されることとなった。
高精度モデルを使用したプレミアムカーとして収録されており、内張が剥がされたドアなど内装も再現されている。デジタルメーターも作動しているが、アメリカ車ということでマイル表示になっており、キロ表示のゲーム上の表記とは異なる。
アミューズ S2000 R1 '04
「パワーハウス・アミューズ」が作り上げたS2000。各所をカーボン製パーツに交換することで100kg以上の軽量化を実現したが、ゲーム上の値段は1250万と少し値が張る。
アミューズ S2000 GT1 '04
いかついオーバーフェンダーで武装した、見るからに雰囲気が違うS2000。ドア部分はノーマルのままなので、いかに幅を広げたかがよく分かる。目指したのは、S2000では最後まで設定されなかったホンダ走りの頂点・タイプR。
車体デザインを手がけたのはポリフォニー。ノーマルに比べ幅は80mmも拡大した一方で全高は逆に80mm下げられワイド&ロー化を実現。エンジン部分もチューニングの結果400馬力まで高められた。元々ゲーム内オリジナルの存在であったが、ボディーに関してはのちに実際にアミューズから市販されることになった。
アミューズ S2000 GT1 ターボ
プレミアムカーで収録されている、上記GT1の正常進化版。この車もまた外装に関してはポリフォニーがデザインを担当している。
ボディデザインは更に洗練され、軽量化も図られたこともありノーマル比で130kgの減量に成功。一方のエンジン部分ではターボで武装されることにより、ノーマル比の2.5倍に当たる600馬力以上のパワーを叩き出すモンスターマシンに変貌。このパワーを無駄にしないためにトランスミッションも7速まで拡大されている。
プレミアムカーということで内装も再現されており、ピラー裏にブースト計などのメーターがいくつか追加されているのが見えるが、それよりも目立つのはステアリングを除き赤一色で統一されたカラーリング。シートから屋根、インパネまで全て真っ赤に染まっている。
オペラパフォーマンス S2000 '04
九州のチューナー・オペラパフォーマンスのS2000。これもまたポリフォニーとの共同開発車で、この社名とロゴもポリフォニーによるもの。相当な軽量化により車重は僅か930kgと収録されたS2000の中でも最軽量且つ唯一1トンを切っている。実車も存在するがサーキット専用車となっており公道走行は出来ない。ちなみにドア上に書かれた「Y.YASUKICHI」とは、同社オーナー「山本泰吉」に由来。
スプーン S2000 '00
ホンダ車専門チューナー・スプーンが手がけたS2000。デビュー直後からレースに参戦するほどチューニングを手がけていることもあり、この車もベースになっているのは初期型。同社の他のS2000に比べるとかなりおとなしい外観で、ぱっと見では分かりにくいが実はノーマルよりも150kgも軽量化がなされている。ちなみにゲーム上の設定色は青1色だけだが、ボディペイントでこのように他の色に変更することが可能。
無限 S2000 '00
ホンダ直系のチューナー・無限のS2000。スリット入りカーボンボンネットと車体デザインと一体化したリアスポイラーが特徴だが、あとは足回り中心でエンジンや吸排気系統には手を加えられておらずノーマルのまま。尚、ボディカラーは幾つか用意されているものの、何故かボディペイントが不可となっているため自由に色を変更することは出来ない。