撮影写真より


ここ1年以内に撮った数少ない京都市バスの写真。他地方にばかり目を向けて地元には全然着目していなかったため。
最近新車導入が始まった京都市バス。当然来る者あれば去る者ありということで廃車も進行しており、写真の6040号車も最近になって死んだ。もう首都圏や阪神圏では既に01年式の車両が次々に代替されているが、京都には排ガス規制がないこともあり、阪神圏に近くそこそこの規模の都市でありながら、01年式より大幅に古い94年式の車が今日まで生き延びることが出来た。
この車のような90年代前半の逆T窓+赤いシート+音声合成アナウンス装備の車両は、一昔前であればそれこそ「普通の車」であり、大して待たずとも乗ることができるため珍しくも何ともなく、その頃だと寧ろ二段窓+緑のシート+8トラックテープアナウンスの古い車両の方が希少性もあり注目していた。しかしそんな車はあっという間にいなくなり、「普通の車」だった写真の仕様も次々と消え去り、今や残りはごく僅か。却って氾濫し始めたのは、無個性+少ない定員+乗り心地の悪いノンステップバス達…今思えば「普通の車」がいた時代が一番良かった。