ポケダン・その1

以前は主人公候補のこともあり買うかどうか迷っていたが、気づけば結局発売日に買っていた。開けてびっくり玉手箱とはよく言ったものだが、本当に開けてびっくり、説明書が無く最低限の操作説明が書かれた紙が入っているだけ。近年ゲームの説明書はエコのために説明書を電子化した上でソフトに内蔵する風潮のようだが、こうされるとゲームを点けないと見られない上にプレー中も見られない。殊にDS/3DSは画面が2分割であるため、説明書を電子化されるとかなり見にくくなる。
セーブデータは体験版を引き継いだため途中からのスタート。これは体験版と同じだが、空腹度が今のところは無い代わりに敵が幾分強くなった気がする。前作まではわざさえ使えば大抵一撃・たまに2回くらいで倒せたが、今回はほぼ全て2回攻撃しないと倒せない。このためPPの消費が激しく、リンゴが必要なくなった代わりにピーピーマックスがそこそこ要るようになった。だがその対策なのか、ちょくちょくPPが全快する休憩地点のようなマップの切り替わるダンジョンもある。
敵は体力もタフだが技も嫌らしい。序盤に出現する大半の種類が、いわゆる角抜けが出来る攻撃技を覚えているため、曲がり角の手前や部屋の前で対峙してしまうと一方的に攻撃される(しかもそういう場面がやたらと頻繁に起こる)。中でも、ゴーストタイプなのでたいあたりが通じず、あやしいひかりで袋だたきにするヒトモシと、ついばむで復活の種を食い荒らしみだれづきで瀕死に追い込むバルチャイは強敵。ポケダン特有の連続攻撃の凶悪さは今作も健在だが、こんなに早く使い手が現れるとは。
これらをクリアするとエモンガノコッチビリジオンが仲間になり、ようやく4体パーティが組めるようになる。途中から強制的に仲間が増えることはシリーズ恒例だが、一気に3体も仲間になり、しかも序盤から早くも伝説クラスが仲間になるのは予想外。当然ビリジオンは即戦力になるが、一方のノコッチはどのステータスもビリジオンの3分の1、主人公とパートナーと比べても半分程度しかなく相当貧弱。ストーリー重視なら元々他人を信用していないビリジオンを切るところだが、大概のプレーヤーは数字だけ見てノコッチを最初から戦力外にして二度とパーティに入れないままにするだろう。何となくDQ4の5章で馬車に入れっぱなしになるライアン・ブライ・トルネコ辺りとダブって見える。エモンガエモンガで戦力にはなるが、見た目に反してかわいげがなくやたらと男らしいしゃべり方にかなり違和感。正直全然似合ってない。
仲間が増えたので、先ず無料配信中のDLC・ポケの森に行ってみることにした。金が稼げるダンジョンという名目だが、数ポケの小銭が色んなところに散らばっているだけであまり稼げる感はしない。ここ以外にも発売日から早くも他のDLCダンジョンを配信しているが全て有料で、ポケモンの金に執着する姿勢は相変わらず。恐らく他もこのように大して稼げなさそうなので買う必要はなし。ただ、どれもBGMが旧作で使用した音源をそのまま流用しているのは過去作のファンには堪らないだろう。
これ以降は、いつものように依頼をこなしていくことになるのだが、今作の改悪点の一つとして依頼は一度に一つしかこなせない。前作は一度に5つ程度こなせたことを考えると、大きく評価を下げなければならないのもやむを得ない。