京都市バス終点の風景「原谷」

原谷とは北区金閣寺の北西にある山間の集落。市街地からは数キロしか離れていないものの、直近の大通りである西大路通りからは100m以上も上ったところにある。この人口4500人の集落唯一の公共交通になっているのが、ここを発着する市バスM1系統。
Mとはマイクロの意味で、文字通り開業した当初はマイクロバスでの運行だった。のちに他の路線でも使われる中型車に置き換えたが、方向幕は一般系統の地色が紫に変更されて以降も長らく白地のままで、車両は他の路線で使う気がないのかM1の分しか方向幕のコマがセットされておらず、市バスの系統の中でもかなり異端な存在だった(現在は地色・コマ数とも他の車両と共通化)。
M1系統には経路が3種類あり、メインが原谷〜立命館大で1時間に1便。サブとして2時間に1便ある原谷〜北大路BT、更にこれの回送運用として立命館大〜北大路BTという経路もあるが、これは原谷の集落は通らない。局内では原谷〜北大路は特M1、立命館〜北大路は特M1Aという系統番号で区別されているが、一般には全て単にM1系統として案内されている。

原谷バス停を南に見たところ。この道路は直進すると御室方面に抜けることが出来るが、丁度このバス停自体が原谷の中でも端にあるため、この先は家すらないただの山道。



北に見たところ。回転所はバス1台が方向転換できる最低限のスペースしかない。車道もあまり広くない。



バス停。集落の端にあるということで周辺はほぼ人家のみ。原谷口バス停付近にコンビニがあるものの商店はそれくらいで、基本的に山を下りないと買い物も十分に出来ない。