撮影写真より


佐賀市から世界遺産を!」と呼びかける佐賀市営バス世界遺産を大量に抱える京都の人間から見たら、何ともかわいそうになってくる。尚、佐賀市どころか佐賀県、それ以前に九州の世界遺産自体、屋久島と琉球のモスクしかなく、九州本土には世界遺産は一つもない。
佐賀市世界遺産登録を推しているのは、いずれも江戸末期、幕末の佐賀藩の軍事関連遺跡。海軍基地・三重津海軍所跡、大砲の鋳造所・多布施反射炉跡、その大砲の弾などを研究していた精錬方、国内初の鉄製大砲の鋳造所・築地反射炉跡。いずれも現在は世界遺産の候補入りの前段階である九州・山口の近代化産業遺産群への登録を目標にしているが、海軍所跡以外は殆どその跡が残っておらず、築地反射炉跡については詳しい場所すら不明。
登録されれば九州本土初の世界遺産となるわけだが、正直弱いような…無論、本土初の世界遺産登録を目指す物件は他にもあり、長崎の教会群や大牟田・荒尾の三池炭鉱などが狙っている。これらに比べるとどうしても不足感が否めない。